きのこ採りで見つけた「熊の巣穴」をのぞきに行った3人の男・・・「背筋の凍る末路」とは?【羆吼ゆる山】
長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著『羆吼ゆる山』(今野保:著)がヤマケイ文庫にて復刊。戦前の日高山脈で実際にあった人間と熊の命がけの闘いを描いた傑作ノンフィクションから、一部を抜粋して紹介します。
山に関する新刊の書評を中心に、山好きに聞いたとっておきもご紹介。
きのこ採りで見つけた「熊の巣穴」をのぞきに行った3人の男・・・「背筋の凍る末路」とは?【羆吼ゆる山】
長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著『羆吼ゆる山』(今野保:著)がヤマケイ文庫にて復刊。戦前の日高山脈で実際にあった人間と熊の命がけの闘いを描いた傑作ノンフィクションから、一部を抜粋して紹介します。
【書評】日本近代登山史陰の立役者 謎多き生涯を追う『孤高に生きた登山家 岡野金次郎評伝』
(評者=砂田定夫)日本登山史に重要な功績を残した登山家の一人、岡野金次郎の評伝が初めて刊行された。謎が多いとされるその生涯だが、晩年暮らした神奈川県平塚市に縁の深い著者による丹念な調査と検証で、ほぼその全貌が明らかにされた。
アイヌ伝説の猟師が語った、最強の猛獣ヒグマの「最大の欠点」とは?【羆吼ゆる山】
長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著『羆吼ゆる山』(今野保:著)がヤマケイ文庫にて復刊。戦前の日高山脈で実際にあった人間と熊の命がけの闘いを描いた傑作ノンフィクションから、一部を抜粋して紹介します。
【書評】ヤギとの毎日を描いたイラストルポ『私はヤギになりたい ヤギ飼い十二カ月』
(評者=服部小雪)旬子さんはヤギたちの幸せそうな様子が見たい一心で、おいしそうな木の葉を求めて軽トラで奔走する。タイトルにもあるとおり、旬子さん自身がヤギ的に生きているのだ。
【書評】空前絶後の純文藪漕ぎ小説『バリ山行』
(評者=小阪健一郎)ご存じのとおり、あるいはご想像のとおり藪漕ぎというのは地味で単調でバエない行為だ。にもかかわらず世界観に引き込まれてしまって読む手が止まらない。
【書評】郷愁を呼びおこす山村を舞台にした連作短編集『はじまりの谷』
(評者=高桑信一)
連作短編集の形式で、山に生きる老人と、彼を慕い行動をともにして、生きるすべを学びながら成長する少年の物語だ。少年は、かつての著者の投影でもある。
【書評】逡巡、決断、団結――気象遭難からの生還『41人の嵐』
(評者=高橋ユキ)『41人の嵐』は、まるで自分が明け方に見る、そんな悪夢のような出来事が記された作品だった。現実に起こったことであるから、目覚めれば物語が終わるわけではなく、絶体絶命の窮地を自力で脱するしかない。夢よりも恐ろしい。
【書評】足で、版画で山を極めて『蒼い山稜』
(評者=今野善伸)画集を手に取って思った。これは30代半ばから山でのスケッチを始めて、同じころに木版画にのめり込み50年あまりという杉山さんの版画人生、その作品を集積した画集なのだと。
【書評】安全に楽しく登山するために読みたい一冊『登山と身体の科学 運動生理学から見た合理的な登山術』
(評者=安藤真由子)常にデータをアップデートし続ける、そして世の中のために公表を惜しまない。さらに山を愛している先生の表現は、山が好きな読者へ、より届きやすいと感じます。
【書評】遭難者たちの行動を追体験するドキュメント『ドキュメント 生還2 長期遭難からの脱出』
(評者=春日太一)どこにでもいそうな人たちが、誰でも登れる山に入る。だからこそ生じる心の隙に、自然環境が容赦なく襲いかかり、人々は遭難へと巻き込まれる。