「プロフェッショナル 」出演の看護師が教える精密検査の結果は「耳4つ」で聞いたほうがいいワケ
医師と話す際に同行者がいれば心強い助けになる
心配するなというのは無理かもしれません。しかし、あまり身構えてしまうと、正しい情報も耳に入らなくなってしまいます。
そういった方々には、まずそのことをお伝えし、「どなたか一緒に、検査結果を聞いてくれる方はいらっしゃいませんか?」と伺います。
自分がパニックになったときに、冷静に話を聞いてくれる人がもうひとりいれば、気持ちが一段落してから、確認や相談ができるからです。
同じ話を聞いても、人によって、大事だと思うキーワードも情報の解釈も違うものです。医師の話を聞いた後に、お互いの受け止め方をつき合わせできれば、より客観的に状況を判断することもできます。
ですから、「耳2つ」ではなく、「耳4つ」で聞くことをお勧めするのです。
もしあなたが、何らかの精密検査を受け、その結果を聞きに行かなければならないとしたら誰に同行を頼みたいでしょうか。あるいは、頼める相手はいるでしょうか。
ふだんから、いざというときの心づもりをしておくこと、また、「頼める関係」を作っておくことが大きな安心につながります。
「いや、他人に頼るのは嫌だ。自分はひとりで話を聞きたい」と思う場合もあるかもしれません。もちろん、どんなときも自分自身の気持ちがもっとも大切です。
ただし、人の記憶はあいまいです。特に、がんを告知されてショックを受けているときは、医師の話がまったく頭に入らない場合もあります。
ですから、必ずメモをとること。そして、できれば、録音することをお勧めします。これは、誰かに付き添ってもらう場合も同じです。同じ話を聞いたとしても、お互いの記憶が食い違うこともよくあるのです。
今は、スマホでも簡単にできるので、その機能を使って録音しているという方もいらっしゃいます。録音する際は、あらかじめ医師に断りを入れましょう。
「あとで聞き返したいので、録音していいですか」「動揺すると、先生の話が頭に入らないかもしれないので、録音したいのですが」と言えば、快諾してくださる医師は少なからずいらっしゃるはずです。もし、録音に難色を示された場合は、ポイントだけでもかまわないので、メモをしっかりとっておいてください。
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