都民に大人気の高尾山の紅葉を景信山からのんびり縦走コースで満喫!

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春夏秋冬、都民の憩いの山として、大人気の高尾山。なかでも人気の紅葉シーズン、景信山からの縦走コースを歩いた。

取材・文=編集部 写真=福田 諭

高尾山には、複数のルートがある。高尾山口からだけでも1号路から6号路、稲荷山コースと7コースもある。ここでは、もう少ししっかり歩ける景信山から縦走するコースを紹介する。

景信山は高尾山の北西にある山で、組み合わせるとコースタイム約4時間半と、ほどよく楽しめるハイキングになる。景信山、城山には茶屋があり、丁度いい距離にお楽しみスポットがあるのも魅力だ。

城山から高尾山へ、紅葉と青空の下を歩く

 

コース 小仏バス停~景信山~城山~高尾山~高尾山口駅

コースタイム 約4時間30分

ヤマタイムでコース計画を立てる

 

JR高尾駅でバスに乗り、小仏バス停から少し車道を歩くと、10分ほどで景信山登山口に出る。都会の喧騒から離れて静かな山道を行く…と言いたいところだが、すぐ近くには、中央自動車道が通っているので、自動車の音が容赦なく届く。登山道の下には渋滞でおなじみの小仏トンネルが通っている。

景信山の登山口

登り始めはやや急だが、すぐに開けた広葉樹林の気持ちいい道になる。このあたりは紅葉はじめといった様子で、黄色くなっていた。

明るい広葉樹林の道

1時間で景信山へ到着する。山頂周辺は展望が良く、都心のビル群が遠くに小さく見える。南西には、これから歩く尾根と高尾山が見え、少し周ると富士山も見えた。

ずっと向こうにビル群が

これから歩く尾根

山頂直下には景信茶屋があるが、土日のみの営業で、この日は平日だったのでお休みだった。建物前に置かれていたパネルを見ると、『鬼滅の刃』のキャラクターの出身地が景信山だそうで、グッズも販売されているらしい。見晴しのいいベンチで小休憩して出発。

景信茶屋

山が出身って…?

先ほどまでは明るい広葉樹林の登山道だったが、しばらくは針葉樹の薄暗い道になる。自転車でも問題ないくらいの整った道で、風が抜けて気持ちがいい。人ともほとんど会わず、静かな山歩きだ。

自転車で走れそう…

小仏峠を過ぎたところに、富士山の眺めがいい場所にベンチがあった。この日の富士山は、上の方に少し雲がかかっていた。

城山(小仏城山)に着く。城山は広場のようになっていて、茶屋が2軒があり、テーブルとベンチがたくさん並んでいる。城山茶屋で軽食を買って休憩をすることにした。ドリンクのほかに、おでん、みそ田楽、名物・なめこ汁などの軽食がある。紅葉したモミジの下で、なめこ汁とおでんを食べて一息ついた。

紅葉の下のベンチで休憩

城山茶屋

おでんとなめこ汁で一息

 

城山から先へ進むと、明るい尾根道にだんだんと紅葉が増えてきたが、人もどんどん増えてきた。平日だからそこまで混雑していないだろうと思っていたが、どうもそうでもないらしい。展望デッキがある一丁平に着いたころには、老夫婦から学生グループ、親子連れ、遠足らしき小学生や幼稚園の集団まで老若男女が続々とやってきた。

一丁平でのんびりする人たち

まもなく高尾山山頂、というところまで来ると、レジャーシートを広げた小学生の団体がひしめいていた。恐るべし、秋の高尾山…。

混雑はともかく、都心から近く、軽装で手軽に登れるがゆえに、いわゆる「登山者」ではない多種多様な人々が見られるのが高尾山のおもしろいところだ。薬王院に寄り、のんびり下山した。

平日でも、この混雑

 

景信山~高尾山【東京都・神奈川県】

コース 小仏バス停~景信山~城山~高尾山~高尾山口駅

コースタイム 約4時間30分

紅葉適期 11月上旬〜11月下旬

アドバイス

​紅葉時期の高尾山の混雑は必至。可能なら土日は避けよう。ケーブルカー、リフトも行列ができるので、覚悟して並ぶか、使わないことも考慮に入れて計画を。

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