2023年は絶景山岳写真とともに過ごそう。山と溪谷社の定番山岳カレンダー5種を萩原編集長が紹介!

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2023年のカレンダーはもう購入しましたか? 登山者におすすめの山岳カレンダー5種を紹介します。前回に引き続き、萩原編集長が制作の裏側とともにそれぞれの魅力を解説。 毎年定番で買ってくれている人も、その背景を知れば、来年からはカレンダーを見る目が変わるかも!?

 

萩原浩司

通称「山の編集長」。大学卒業後、山と溪谷社に入社し、『山と溪谷』『ROCK&SNOW』の編集長を歴任。ネパール・ヒマラヤの未踏峰への初登頂記録も持つ。NHKの山番組に解説者としても出演中。

 

美しき世界の山

素晴らしき地球の「神々の座」を真近に。世界各国の山岳美を厳選!

ヒマラヤ、アンデス、ヨーロッパアルプス……。地球上に残された秘境「神々の座」や魅力あふれる山岳風景を、日本を代表する山岳写真家が写し撮った世界の名峰のカレンダーです。

萩原編集長Comment

世界の山の写真でカレンダーを作る場合、ケタ違いのスケールに魅力を感じながらも、季節の表情の乏しさに悩まされています。つまり標高の高い山は一年中、雪と氷の世界なので、下界の四季のイメージに合わせるとすべて「冬」。とはいえそれが現実なので、アルプスのお花畑の写真を入れる等の工夫をしています。12ヶ月の写真を選びながら、あらためて色彩ゆたかな日本の山の四季の魅力を痛感している次第です。

とはいっても、大きく印刷された世界の山々の写真は迫力満点。2023年は、夜明けのデナリに始まり、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロを入れながらヒマラヤやアンデスの岩と氷の世界を見せ、夏にはヨーロッパ・アルプスのお花畑、そして12月は残照に輝くドリュ針峰の夕景で1年を締めくくっています。魅力たっぷりの世界の山の写真にご期待ください。

カレンダー2023 美しき世界の山

価格:1540円(税込)
仕様:月めくり、壁掛け、サヤ
サイズ:縦30cm×横38cm

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美しき日本の山

日本を代表する山岳写真家による傑作選

名作・力作・秀作の中から選びに選びぬいた13点の山岳写真で構成する、毎年大好評のヤマケイ定番山岳カレンダー2023年版。美しく、四季折々の表情を見せる日本の山々を、日本を代表する山岳写真家の作品で構成。

下記の記事で萩原編集長が詳しく解説しています。

関連記事:数多くの山岳写真から選び抜かれた写真の凄さを萩原編集長が解説!

カレンダー2023 美しき日本の山

価格:1540円(税込)
仕様:月めくり、壁掛け、サヤ
サイズ:縦30cm×横38cm

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日本百名山

百名山好き、百名山登山者のための定番カレンダー2023年版

多くの登山者に愛されている「日本百名山」の山々の写真13枚で構成、登山関連のイベント情報も紹介した、山好きにはうれしいカレンダーです。​

萩原編集長Comment

その名のとおり、深田久弥選定の「日本百名山」を取り上げた山のカレンダー。「美しき日本の山」よりもやや小ぶり(折りたたむとA4サイズ)になりますが、作品の質の高さは全く変わることなく、13枚の写真が選ばれています。選考には同じ山を複数月登場させないことや、同一人物による作品が複数月にダブらないようにすること、そして前年に採用した山が同じ月に入らないことなどを勘案しながら写真の選考を行っています。

とはいえ同季節、ほぼ同アングルで撮影された写真のなかから一方を選び一方を落とすという作業は非常に困難で、「美しき日本の山」で採用される作品とのバランスにも配慮しながら、好作品を前に何日も悩み続けることはゴールデンウイークの恒例行事。山岳写真として強い作品でありながら、部屋に飾るには重すぎるという理由で外さざるを得ない傑作も多々、ありました。「部屋に飾る」意図で選ぶカレンダー写真の選考は、単純そうに見えて、実はたいへん奥が深いものなのです。

カレンダー2023 日本百名山

価格:1100円(税込)
仕様:月めくり、壁掛け、リング、二十四節気、月齢、登山関連情報
サイズ:縦22cm×横29.7cm

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ALPINE CALENDAR

刊行91周年! 山と溪谷社のカレンダーの原点

山の四季を各月ごとに選択、左ページに写真、右ページに週のスケジュールを書き込めるようにした日記タイプ&卓上のカレンダーです。

萩原編集長Comment

これこそが山と溪谷社のカレンダーの原点。1931年、『山と溪谷』を創刊した翌年に、創業者・川崎吉蔵の発案で、山の写真を使った週めくりカレンダーとして刊行されました。それが大好評となり、以後、こんにちまで91年間にわたって毎年欠かすことなく刊行し続けています。

1950年ごろから左ページにはフルページ写真、右ページには週単位の暦というウイークリーダイヤリーに姿を変え、その写真が公募作品で構成されたことから、当時は写真コンテストの意味合いも持つようになりました。採用されることが写真愛好家のステイタスとなり、本カレンダーへの掲載をきっかけに、山岳写真家としてデビューされた方も多くいらっしゃいます。山好きの間では今もクリスマス・プレゼントとして購入されることも多いとのこと。写真は山そのものの作品だけでなく、各月の扉には風景写真が使われることもあり、変化に富んだ作品を週替わりで見ることができる癒しのウイークリーダイヤリーです。

カレンダー2023 ALPINE CALENDAR

価格:3080円(税込)
仕様:週めくり、日記・ダイアリータイプ、卓上、リング、月齢
サイズ:縦20cm×横22.4cm

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関連動画:教えて!萩原編集長 日本最古の山の週めくりカレンダーとは?「創刊90周年記念 復刻デザイン版アルペンカレンダー2022」を解説!

 

Mountains 日本百名山より

書斎やオフィスの机の上に、百名山の世界が広がります!

多くの登山者が目標にしている「日本百名山」。その山々を毎年13座ずつ紹介した月めくりカレンダーです。卓上(壁掛け)で使い勝手も便利なミニサイズ。裏面に登山関連イベントを記載したダイアリーがついています。

萩原編集長Comment

壁掛け、または卓上でも使える「日本百名山」の写真だけで構成された月めくりカレンダー。表面は写真を中心に見せ、裏面では各月ごとに暦と山に関連する情報(山開きや桜の開花情報など)を紹介しています。

写真スペースが官製ハガキ大と小さいため、採用される写真は広がりのある構図よりも、ひと目でその山の特徴がわかる個性重視の視点で選ばれています。このカレンダーはかつてPetit(プチ)カレンダーシリーズとして、他に猫や犬のカレンダーもラインナップされていたなかの1作品だったのですが、今はこのMountainsのみ、プチカレンダーのスタイルを継承して今に続いています。

作品の美しさ、色鮮やかさとともに、背面の書き込みスペースが有効に使えるため、リピート購入者の多いカレンダーのひとつです。

カレンダー2023 Mountains 日本百名山より

価格:990円(税込)
仕様:月めくり、卓上(壁掛け)、裏面カレンダー、リング、六曜、二十四節気
サイズ:縦16.5cm×横16.5cm

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山と溪谷社からは、他にも花や動物、世界の絶景や名画などさまざまなカレンダーが好評発売中です。

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特別インタビューやルポタージュなど、山と溪谷社からの特別コンテンツです。

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