このエントリーをはてなブックマークに追加

「リード」を安全に楽しむために心がけてほしい3つのポイント

山で必ず役立つ! 登山知識の処方箋
登山技術 2018年02月09日

「クライミング競技」の中で最も馴染みのあるのはボルダリングだが、登山者であればぜひ「リード」にトライして欲しい。今回はリードにトライする際の基礎的な注意点について説明する。

ますます人気高まる「スポーツクライミング」

2020年の東京オリンピックの正式種目に決まった「スポーツクライミング」。最近マスコミなどでスポーツクライミングが取り上げられる機会が急に増えてきました。クライミング施設も次々に増えて、今では全国のボルダリングジムの数も500を超えたとか・・・。

オリンピックのスポーツクライミング競技には、「ボルダリング」「リード」そして「スピード」の3種目があることは、皆さんご存じかと思います。

その中で皆さんにとって一番なじみがあって人気が高いのは、ボルダリングではないでしょうか。クライミングシューズとチョークバックさえあれば、一人でも楽しめるという手軽さが人気の理由かと思います。
一方、なじみの薄いのがスピードです。ただ、スピードは競技性が高いだけに、これから施設が増えてくると人気が高まることが予想されます。

そんな中で、ロープを使って2人で登るのが基本のリードは、これからスポーツクライミングを始めるという方にとっては、ボルダリングに比べると道具や技術の面で、ややハードルが高い種目です。

しかし、ボルダリングにはない「高さ」という魅力、そしてその高さを克服してこそ味わえる達成感があります。

登山の技術にも精通するものなので、正しい知識と技術を身につけて、ぜひリードを楽しんでほしいものです。

 

「リード」を安全に楽しむために心がけてほしい3つのポイント

そこで今回は、リードを安全に楽しむための3つのポイントを説明します。以下の3項目をしっかり行うことで、安全性は一挙に高まります。簡単なことですが、意外と忘れられがちなことなので、ぜひもう一度チェックしてみてください。

 

①登り始める前はお互いチェックをしましょう

登る人をクライマー、ロープをもって確保する人をビレイヤーと呼びます。登り始める前には、この二人でチェックをしあいましょう。
ロープが正しく結ばれているのか、装備の装着ミスがないか、ということを確認することを習慣にしましょう。

 

②ロープの末端には結び目を作りましょう

スポーツクライミングの場合、クライマーとビレイヤーが両端のロープをお互いに結びあうことはほとんどありません。
そこでビレイヤー側のロープの末端には、必ず結び目を作ります。何かの拍子に、確保器からロープがすっぽ抜けることがないようにしましょう。

 

③ビレイヤーは必ずグローブを着けましょう

グローブを着けることで、不意にロープが流れた際に、手の火傷を防ぐことができます。また、ロープ操作のミスが起きるリスクを軽減します。革製のしっかりしたグローブをお勧めします。

 

ちょっとしたミスが思いがけない怪我に結ぶつくことがあるスポーツクライミング。ぜひ、基礎・基本を身につけ、生涯スポーツとして、スポーツクライミングを楽んでみてはいかがでしょうか。

 

クライミング
教えてくれた人

長野県山岳総合センター

長野県大町市にある長野県立の施設。「安全で楽しい登山」の普及啓発を主目的に、「安全登山講座」と動植物・地形地質をはじめ山の自然を総合的に学べる「野外活動講座」を、年間約60講習開催。講習参加者のうち、長野県外の方が約6割を占める。

⇒長野県山岳総合センター

同じテーマの記事
上手な水分摂取が、安全登山のカギ! 飲み方、摂取量、タイミングなど、熱中症にならない水分補給法
夏山で特に注意が必要なのが「熱中症」や「脱水症状」。山は平地以上に熱中症のリスクが高い場所。水分の取り方をはじめ、摂取量、水を飲むタイミングや予防策など、登山中の水の取り方について指南。
夏山シーズン前に、体力チェック! マイペース登高能力テストと山のグレーディング表で適した山に行こう
登山の基本は、やはり体力。しっかり長時間歩く力があってこそ、難易度の高い山にトライできるもの。夏山を前にして、今一度自分の「登高能力」を確認し、体力に適した山を「山のグレーディング」から探して欲しい。
山は積雪期から残雪期へ! 春山を安全に楽しむために知っておくべき「気象の変化」と「雪の変化」
標高の高い雪山でも積雪期から残雪期へと変わり、山との距離が縮まる時期。しかし安易な気持ちで近づくと重大事故の元となる。今回は残雪の山での注意点の中から、「気象変化」と「雪の変化」について説明する。
春をもたらす「春一番」。山ではその前後に、さまざまな危険が生じてくる
2月も中旬を過ぎると、春の話題が少しずつ増えてくる。その象徴的なものが「春一番」だ。街にいれば春一番は「暖かく強い南風」だが、雪山で吹く春一番は登山者に大きな危険をもたらす。春一番の際の登山の注意点について説明する。
記事一覧 ≫
最新の記事
記事一覧 ≫
こんにちは、ゲストさん
◆東京の天気予報[山域を変更]
明日

曇時々晴
明後日

曇一時雨
(日本気象協会提供:2018年8月14日 17時00分発表)
[ログイン]
ユーザ登録・ログインすることで、山頂天気予報を見たり、登山履歴を登録・整理・分析して、確認できます。
NEW GORE-TEXレインウェアは洗うべき?
GORE-TEXレインウェアは洗うべき? 「雨の山を楽しむ」最終回は、GORE-TEXレインウェアのお手入れ方法について。山で困らないために、メンテナンスはしっか...
NEW 花を愛で滝をめぐる 北秋田森吉山 花三昧紀行
花を愛で滝をめぐる 北秋田森吉山 花三昧紀行 北秋田・森吉山のモニターレポートを公開! 最盛期のお花畑は想像以上! マタギ文化にも触れた2泊3日の山旅
NEW 再掲載! 大町市に移住した2つの家族の物語
再掲載! 大町市に移住した2つの家族の物語 登山者なら憧れる、山の麓に住む暮らし。長野県大町市へ移住した2つの物語を再掲載。移住説明会、現地体験会も開催!
NEW 女性専用ヘルメットのフィールドレポート
女性専用ヘルメットのフィールドレポート 女性のために設計され、カラーも豊富なravinaのヘルメットを、ライター山畑理絵さんが妙義山の岩場で使ってみました
NEW 「カントリーマアム」は行動食の優等生
「カントリーマアム」は行動食の優等生 しっとりさっくりで食べやすい、行動食の定番「カントリーマアム」。登山の行動食に適した理由を探りました
NEW 隠れた山岳県・福島。ふくしまの山旅をご紹介!
隠れた山岳県・福島。ふくしまの山旅をご紹介! 飯豊山、安達太良山、会津駒など、百名山7座を抱える山岳県、福島の山の魅力を紹介します。写真コンテストも開催中!
NEW 女性ガイド渡辺佐智さんに聞く コンディショニング
女性ガイド渡辺佐智さんに聞く コンディショニング 女性登山者に必須のブラ、タイツなどのアイテムと、リカバリー、コンディショニングについて渡辺佐智さんに伺いました
NEW 最新テントをチェック! 高橋庄太郎の山MONO語り
最新テントをチェック! 高橋庄太郎の山MONO語り 山岳ライター高橋庄太郎さんによるモノ連載。今月はビッグアグネスの最新の軽量テント。軽さの追求だけでなく、快適性も◎
NEW グレゴリー「ディバ」を雨の2000m峰でチェック!
グレゴリー「ディバ」を雨の2000m峰でチェック! 今回のモニターは登山歴22年の山崎さん。フィット感が良く、「30ℓのザックを背負っているような軽さ」を感じたそうです。
NEW 温泉充実! 今年の北アルプスは飛騨側から登ろう
温泉充実! 今年の北アルプスは飛騨側から登ろう 笠・双六・槍・西穂・乗鞍の山々は、温泉、山麓観光も充実した飛騨側から! ライター小林千穂さんのおすすめも掲載!
遭難→早期発見へ! 会員制捜索ヘリサービス
遭難→早期発見へ! 会員制捜索ヘリサービス 万が一、遭難して動けなくても、発信する電波で位置を特定できる捜索ヘリサービス“ココヘリ”。早期発見事例も! 詳細はこちら
NEW 山の日はイベント盛りだくさんの谷川岳で! 
山の日はイベント盛りだくさんの谷川岳で!  日本百名山・谷川岳では様々なツアーを用意した「山の日イベント」を開催! ラフティングやキャンプが楽しめるアウトドアの町、...
NEW 毎日が絶景! 小岩井大輔の富士山頂日記
毎日が絶景! 小岩井大輔の富士山頂日記 富士山頂でしか見られない絶景が、ほぼ毎日! 写真家・小岩井大輔の富士山頂日記は今年もCool!
初心者・入門者・ファミリー向けアルプス
初心者・入門者・ファミリー向けアルプス 険しい山並み、眼下には雲海、そして稜線に遥か続く縦走路――。今年はアルプスに初めて挑戦! という人のためのオススメ初心者...