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読図・装備選択など、登山のスキルを一気に磨ける! マウンテンマラソンの魅力に迫る!

登山道具の買い方・選び方、ショップのスタッフに聞きました!
道具・装備 2018年03月29日

登山を安全に楽しむには、スキルアップは必須事項だ。一般的な縦走登山だけに絞っても、身に付けたいスキルには多岐に渡り、学ぶべきことはたくさんある。そんな登山スキルを一気に高めたいなら、「山岳マラソン」に出場してみてはいかがだろうか?

写真=ICI石井スポーツ

 

「OMM」という言葉をご存じだろうか? 「Original Mountain Marathon」の略で、ひとことで説明するならテント泊を伴う山岳マラソンレースのことだ。1968年にイギリスで初めて開催され、50年にも渡って行われている伝統ある大会となっている。日本でも2014年から開催されていて、じわりと人気が高まっている。そのOMMのライト版と言えるのが「石井マウンテンマラソン(以下、IMM)」だ。

★第2回石井マウンテンマラソン 東伊豆2018

5月26日(土)~27日(日)に静岡県東伊豆町で行われるIMMは、大会のルールや基本的にはOMMと同じだが、コンセプトは『登山を「より安全に」「より快適に」楽しんでいただくための「山力のスキルアップ」』となる。

 

まずはOMMについてご存じではない人も多いと思うので、もう少し具体的に説明しておこう。OMMのルールを説明すると以下の通りで――

  • 2日間に渡る山岳マラソンで、途中で野営をしながら制限時間内にゴールを目指す。なお、野営地は決まっているので、1日目と2日目のそれぞれの合計ポイントで競う形となる。

  • 2人1組のチームでの参加となり、大会期間に必要な装備・食料などは自らで用意してバックパックに背負い携行して行動する。

  • スタートからゴールまでのルートは参加選手(チーム)が自由に選択できる。

  • スタート前に地図が配布されルートをプランニングする。競うのはタイムではなく点数で、獲得した点数を競うレースとなる。

  • 点数はエリア内にあるチェックポイントを通過するごとに加算される方式。

  • チェックポイントごとに獲得できる点数は違っていて、行きにくい・見つけにくいポイントに高得点が与えられる。

  • 高得点を獲得するには、「多くのチェックポイント」「難易度の高いチェックポイント」の両方の獲得が必要となるため、体力や歩行スピードだけではなく、読図能力、戦略性などのスキルも必要となる。

というのが大まかなルールだ(出場カテゴリによって若干、ルールは異なる)。効率的なルートをプランニングして、読図能力を駆使して確実にチェックポイントを見つけ出し、負担なく歩くために装備の軽量化を行い、翌日の体力を養うために快適な野営生活とエネルギー補給を行うことが必要とされる。つまり、登山の総合力が試されるのが、このOMMなのだ。

 

この説明だけでは要領を得ないかもしれないが、いわば規模を大きくしたオリエンテーリングのようなレースと考えれば、わかりやすいかもしれない。

IMMについてもルールはほぼ同様だが、大きな違いとしては『登山を「より安全に」「より快適に」楽しんでいただくための「山力のスキルアップ」』をコンセプトにしていることだ。

困難なチェックポイントを多く見つけ出せば高得点が期待できる

 

そのためOMMに比べれば難易度も低め・規模も小さめとなり安全への配慮の高いものになるが、必要とするスキルは同じ。登山における様々なスキルが、すべて必要となるレースと言えるだろう。

そのIMMに自ら参加したのが、ICI石井スポーツ登山学校の東秀訓さん。出場した際の実体験にもとづいた、大会の魅力と狙いについて語ってもらった。

 

楽しみながら読図技術や登山スキルを一気に身につけて欲しい

多少の経験のある登山者なら、少なからず道に迷った経験があると思います。初心者でも、例えば高尾山のような整備された場所でも、道迷いは起きています。「みんながあっちに行っているから、ついていけば大丈夫だろう」と思っている人も多く、実際地図も持たずに山を歩いている人も多く見受けられます。

そんな人たちに地図を読むということはどういうことなのか、どういう観点で見れば地図を読めるのか、というのを考え、たどり着いたひとつの答えがこの石井マウンテンマラソンです。

読図は磨かないと身につかない能力です。その一方で最初から「読図山行」という名前で講習しまうと、引いてしまう人も多い。そこでゲーム的な要素を持っていて、楽しく磨いてもらう環境となるのがこのIMMだと思います。

大会を一度でも経験すれば、読図能力は飛躍的に伸びるという

 

IMMでは実践を通して、楽しみながら読図を学んでいけます。実際、昨年初めて参加した方からは、「楽しかったし、地図の読み方も見えてきて、山への心構えも変わった」という声をもらった。このあたりの声が広がってくれるのが、我々が狙うところなのかなぁ、と思っています。

 

テント泊のスキルも必要なし? すべてスタッフがサポート

OMMに出場して上位を目指すのであれば、歩く力や読図だけではなく、野営技術(テント泊のノウハウ)は必要になってきます。でも、このIMMに関しては「テント泊の経験は、もちろんあったほうが良いですが・・・」というものです。

テント泊登山の経験はあったほうがいいが、なくてもサポート受けられるのがIMMの特徴だ

 

IMMはレースそのものの楽しみはもちろんですが、山を楽しみながら学ぶというコンセプトで、ぐっと参加のハードルを下げています。そのため、「エントリースコアクラス」というコースを設けていて、こちらは一言で言えば「テント泊も読図も、こちらで全部面倒・サポート見ますから、飛び込んできてくださいよ」というものになっています。

※エントリースコアクラスでは、ナビゲーションやキャンプのスキルがなくても退会に参加できるように、ナビゲーションやテント設営のサポートを受けることができる。
読図については、ナビゲーション講師による大会に必要な基礎的なコンパスワークと地図の読み方の実技講習を、大会で実際に使用するMAPを使いながらレクチャーしている。
また、本格的な山岳テントでのキャンプ経験がない人には、石井スポーツスタッフがテントの張り方をレクチャーしている。

 

飛び込んで来ていただければ、スタッフが手取り足取り面倒見ますので、参加してみて・体験してみて「なるほど」と思ってもらえればと思います。ここでテント泊を覚えて、地図読みを学んでください。地図読みなどは、机上での講習の何倍もためになるものとなるでしょう。

山の景色、山歩きの楽しさ、テント生活、パートナーとの行動など、登山のさまざまな要素がミッチリ詰まった大会です。普通に山登りをしていたのではまず体験できない・楽しめない世界ですので、2日間みっちりやるだけで、大げさな話、「2日間で5~6年ぶんの登山スキル」となると思いますよ。

★第二回では、読図、テント泊以外の、IMMのポイントについて説明する。

 

■第2回石井マウンテンマラソン 東伊豆 2018

開催日時: 2018年5月26日~27日(土・日)
   (申し込み締切/2018年4月30日)
会場: 静岡県東伊豆町
主催: ICI石井スポーツ
  ⇒公式Webサイトはこちら
  ⇒マウンテンマラソンの事前講習会はこちら

教えてくれた人

東 秀訓

高校の教員時代に国民体育大会山岳競技に出場。当時の踏査競技(オリエンテーリング形式に近い)で2回入賞の経験がある。
競技生活とともに生徒とヒマラヤへ遠征。その他ヒマラヤ6000mの数座登頂・アルパインスタイル初登攀や8000mの登頂、アルプスEDルートの登攀、モンブラン、マッターホルン、ドリューの秀峰に登る。
現在ICI登山学校事務局勤務と共に、長野県山岳総合センターアドバイザーを務める。
石井マウンテンマラソンには、サポートとして活躍しながらも、選手としても出場する。

石井山専新宿東口ビックロ店

首都圏最大級の山・アウトドアの大型専門店。「安全」をテーマに、ユーザーのライフスタイルに合わせたさまざまな商品を提案している。店内では、登山学校の講習やワークショップなども開催中。

住所/東京都新宿区新宿3-29-1 ビックロ 新宿東口店内 8F
TEL/03-5312-9550
営業時間/11:00~20:00
アアクセス/新宿三丁目駅A5直結、新宿駅・西武新宿線西武新宿駅下車徒歩5分  ⇒ホームページ

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