健脚なら日帰り可能! 北アルプス登山をショートタイムで楽しもう
北アルプスといえば、3000m前後の稜線がどこまでも連なるエリアとあって、登山には何日もかかる——と思われがち。しかし、一定の体力があれば、ショートタイムで登れるコースもたくさんある。長い休みが取れなくても、山小屋の予約が取れなくても日帰りで楽しめる、日本アルプスのおすすめコースを紹介しよう。
文=山と溪谷オンライン、トップ写真=黒スコット(唐松岳・朝の八方池から望む白馬三山)
蝶ヶ岳(ちょうがたけ)
2677m
梓川越しに見る槍・穂高は圧巻ゆったりとした姿の蝶ヶ岳は顕著なピークではないが、そこから梓川(あずさがわ)越しに眺める槍・穂高はまるで一幅の山岳画を見るようなみごとさで眼前に迫ってくる。蝶ヶ岳には上高地方面からの長塀(ながかべ)尾根、徳本(とくごう)峠から大滝山(おおたきやま)を経由する中村新道(なかむらしんどう)などいくつもルートがあるが、日帰りするなら東側の三股(みつまた)登山口からの往復が最短コースとなる。
吊り橋を渡って樹林帯の登りを行く。ひたすら登りが続くが、危険箇所はほとんどないので、焦らず登ろう。森林限界を越えて傾斜がゆるむと、大滝山への分岐に到着する。蝶ヶ岳へはもうひと登り。広い蝶ヶ岳山頂では大展望をゆっくり堪能しよう。槍・穂高を縦走した人なら、歩いたことのあるキレット越えのルートを目でたどってみるのも楽しい。
MAP&DATA
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