健脚なら日帰り可能! 北アルプス登山をショートタイムで楽しもう

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北アルプスといえば、3000m前後の稜線がどこまでも連なるエリアとあって、登山には何日もかかる——と思われがち。しかし、一定の体力があれば、ショートタイムで登れるコースもたくさんある。長い休みが取れなくても、山小屋の予約が取れなくても日帰りで楽しめる、日本アルプスのおすすめコースを紹介しよう。

文=山と溪谷オンライン、トップ写真=黒スコット(唐松岳・朝の八方池から望む白馬三山)

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乗鞍岳(のりくらだけ)

3025m

日帰りで楽しむ3000m峰

乗鞍岳はひときわ大きな山体が存在感を放つが、乗鞍スカイラインが山頂直下まで通っているため、3000m峰にもかかわらず、日帰りで登ることができる。畳平(たたみだいら)起点だと3時間程度で山頂を往復できるが、せっかくなら三本滝方面へ下山する一日コースで歩いてみよう。

乗鞍岳
乗鞍岳(写真=ジョージ・トッポ
富士見岳のコマクサ
富士見岳のコマクサ(写真=ジョージ・トッポ

観光地といった雰囲気の畳平バスターミナルから少し車道を歩き、肩ノ小屋や宇宙線観測所などがある室堂ヶ原(むろどうがはら)から登山道に入る。砂礫の斜面を登って火口壁の稜線に出ると、そこから最高地点の剣ヶ峰はすぐだ。槍・穂高をはじめとする北アルプス、中央・南アルプスに加えて、御嶽山(おんたけさん)や白山(はくさん)など、名だたる名山を一望できる。下山は肩ノ小屋から位ヶ原(くらいがはら)方面のコースを行へ。秋は紅葉を満喫しながら三本滝バス停まで歩くことができる。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り 6時間25分
総歩行距離:約10,222m /上り 約554m 下り 約1,450m
行程:畳平・・・富士見岳分岐・・・肩ノ小屋・・・乗鞍岳・・・肩ノ小屋・・・位ヶ原山荘・・・分岐・・・三本滝・・・三本滝バス停
コース定数:21
アドバイス:バスで2700mの畳平まで一気に入れるため、高山病の症状が出ることがある。高山病の一番の対処法は標高を下げること。様子を見て、改善する様子がなければいさぎよく下山しよう。症状がなくても、1時間ほど畳平に滞在して標高に体を慣らしてから登山を開始するとよい。
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