健脚なら日帰り可能! 北アルプス登山をショートタイムで楽しもう

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北アルプスといえば、3000m前後の稜線がどこまでも連なるエリアとあって、登山には何日もかかる——と思われがち。しかし、一定の体力があれば、ショートタイムで登れるコースもたくさんある。長い休みが取れなくても、山小屋の予約が取れなくても日帰りで楽しめる、日本アルプスのおすすめコースを紹介しよう。

文=山と溪谷オンライン、トップ写真=黒スコット(唐松岳・朝の八方池から望む白馬三山)

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焼岳(やけだけ)

2444m / 北峰

大地の息吹を感じられる火山らしい山容

穂高連峰の末端にそびえる存在感のある火山、それが焼岳だ。大地の息吹を感じられる火山らしい山容にみせられて、何度も登るリピーターも多い。今なお活発に活動する火山で、火山ガスが噴出する南峰や火口湖などは立ち入り禁止になっているほか、噴火警戒レベルが引き上げられ登山規制が実施されることもあるので、登山する際は最新情報をチェックしてから入山しよう。

展望台からは焼岳山頂部が目の前に迫る
展望台からは焼岳山頂部が目の前に迫る(写真=ラヴィ08
火口湖の正賀湖
火口湖の正賀湖(写真=ラヴィ08

焼岳登山の起点は上高地。バスターミナルから梓川沿いに歩き、焼岳登山口から樹林帯に入る。峠沢(とうげさわ)に沿って登っていくと、やがて焼岳が見えてくる。ハシゴや桟道がつけられた岩場を越えて焼岳小屋へ。新中尾峠から少し登って展望台に立つと、目の前に焼岳山頂部が大きく見える。中尾峠の鞍部からいよいよ最後の登りにかかる。火山らしい荒涼とした雰囲気になれば山頂は近い。下山は新中ノ湯ルートで下ろう。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り 7時間
総歩行距離:約12,635m /上り 約1,206m 下り 約1,398m
行程:上高地バスターミナル・・・田代橋・・・西穂登山口・・・焼岳登山口・・・峠沢・・・焼岳小屋・・・中尾峠・・・焼岳北峰・・・中の湯新道分岐・・・焼岳登山口・・・中の湯温泉旅館・・・中ノ湯
コース定数:29
アドバイス:気象庁のウェブサイトなどで噴火警戒レベルを確認し、登山規制をチェックしよう。また、万が一の火山活動に備えて、噴石などの飛来物から身を守るヘルメットを傾向したい。焼岳小屋に宿泊する1泊2日のプランなら、体力的な負担も減らせる。
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