健脚なら日帰り可能! 北アルプス登山をショートタイムで楽しもう
北アルプスといえば、3000m前後の稜線がどこまでも連なるエリアとあって、登山には何日もかかる——と思われがち。しかし、一定の体力があれば、ショートタイムで登れるコースもたくさんある。長い休みが取れなくても、山小屋の予約が取れなくても日帰りで楽しめる、日本アルプスのおすすめコースを紹介しよう。
文=山と溪谷オンライン、トップ写真=黒スコット(唐松岳・朝の八方池から望む白馬三山)
爺ヶ岳(じいがたけ)
2670m / 中央峰
鹿島槍ヶ岳の雄大な山容を眺める爺ヶ岳は、後立山連峰を代表する名山・鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ、2889m)の展望台として魅力的な山だ。柏原新道(かしわばらしんどう)を利用することで日帰りすることができる。夏は高山植物、秋は紅葉が美しいのも特徴だ。
立山黒部アルペンルートの終起点でもある扇沢(おうぎさわ)バスターミナルから車道を少し歩き、柏原新道登山口から登り始める。傾斜の強い斜面にジグザグにつけられた樹林帯の道をじっくり登っていくと傾斜が緩み、やがて扇沢駅を見下ろせるポイントに到着する。前方に針ノ木岳(はりのきだけ)や蓮華岳(れんげだけ)が見えてくると、種池山荘(たねいけさんそう)は近い。爺ヶ岳は3つのピークを連ねた山で、一番手前の南峰からは二つのピークをもつ鹿島槍ヶ岳の雄大な山容を眺めることができる。南峰で折り返してもいいし、縦走路から少し外れるが、爺ヶ岳中央峰に足を延ばすのもよい。
MAP&DATA
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