初心者から楽しめる、関西の日帰り登山コース

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

文=鈴木志野

目次

大文字山より京都市街の展望
大文字山より京都市街の展望(写真=K-TAN)

3~4時間で気軽に登れる、京都・奈良・大阪・兵庫にある人気・定番コース6選

週末にさくっと山歩きを楽しみたい、登山を始めたばかりなので近場の山にいろいろ登ってみたい、子どもと一緒にハイキングをしたい。そんな関西エリアのハイカーにぜひおすすめしたいのが、今回ご紹介する6コース。

登山時間はいずれも約3~4時間で、登山口は駅やバス停に近くアクセスも便利。さらに危険箇所もなく、安心して山歩きを楽しめる。

日本百名山あり、にぎわう街並みを見下ろす都市山あり、史跡巡りを楽しむ山あり、雪山歩きの人気の山あり、下山後の観光も楽しめる山ありと、バラエティも豊富。ぜひ日帰り登山の計画を立てる際の参考にしてほしい。

京の街の大パノラマを楽しむ送り火の山 大文字山(だいもんじやま)

京都府/465m

比叡山(ひえいざん)から続く東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)の第11峰・如意ヶ岳(にょいがたけ)の西峰にあたる大文字山。京都の夏の風物詩、五山送り火の大の字の山として知る人も多いだろう。地元では早朝登山や京都一周トレイルのコースとしても親しまれ、標識や道も整備されているので歩きやすい。

送り火のための火床
送り火のための火床(写真=チャーリー

まずは地下鉄・蹴上(けあげ)駅から「東山30」と標識が出ているトンネル「ねじりまんぽ」へ。さらに日向大神宮の境内を抜け、石段と急坂を登ると七福思案処(しちふくしあんどころ)に到着する。そこから標識「39」へと山科(やましな)盆地を見下ろしながら主尾根を進み、近くに見晴らし台もある分岐「41」へ。そして大文字山と鹿ヶ谷(ししがたに)の分岐「45」を過ぎ、やがて標高466mの山頂に到着する。開けた山頂からは京都市内や大阪方面も望めるが、大の字まで下って市街を一望する大パノラマを楽しみたい。

山頂より京都市街
山頂より京都市街(写真=K-TAN

帰りは銀閣寺方面に下るので、哲学の道と合わせて散策するといいだろう。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 2時間30分
行程:蹴上駅・・・日向大神宮・・・七福思案処・・・大文字山・・・火床・・・銀閣寺橋・・・銀閣寺道
総歩行距離:約6,546m
累積標高差:上り 約534m 下り 約527m
コース定数:12
1 2 3 4 5

目次

今がいい山、棚からひとつかみ

山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。

編集部おすすめ記事