真冬に満開を迎える花園。 寒さに負けずに咲くロウバイの名山・名所へ
真冬の寒さが身にしみる季節だが、立春を前にして花を咲かせる植物もある。その代表格が中国原産のロウバイ(蝋梅)。黄金色の花は字通り蝋細工のようにつややかで、冬枯れの里山にひときわ明るい彩りを添える。甘くさわやかな香りを漂わせるロウバイをめでるハイキングは、一足早く春の訪れを感じることができる。1月下旬から3月上旬にかけて、関東周辺でロウバイの花を観賞できる山歩きコースとスポットを紹介しよう。
構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=飯山ロウバイの丘(しろくまさん)
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丹沢随一のロウバイ園 シダンゴ山(しだんごやま)
神奈川県松田町/758m
丹沢の南部に位置するシダンゴ山は、震旦郷山と書かれることもある珍しい山名が印象的だ。飛鳥時代に「シダゴン」と呼ばれる仙人がこの地に住み、仏教をこの地に伝えていたという伝承があり、それが山名の由来ともいう。起点となる寄(やどりき)にある「寄ロウバイ園」は、日本最大級という大スケールの花園だ。荒廃農地を整備して2005年に寄中学校の卒業生が250株のロウバイを植えたのが始まりで、現在は20,000本以上のロウバイが植樹されている。花期を迎える1月下旬から2月中旬にかけては毎年「松田町寄ロウバイまつり」が開かれている(9〜16時、入園料500円)。
寄ロウバイ園からも眺められるシダンゴ山へは茶畑や人工林といった丹沢の里山風景の中を登っていく。山頂は展望がよく、南には湘南や真鶴半島方面の海岸線が見える。手軽なハイキングコースなので、ロウバイは下山後にのんびり楽しむのがおすすめだ。
MAP&DATA
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今がいい山、棚からひとつかみ
山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。
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