真冬に満開を迎える花園。 寒さに負けずに咲くロウバイの名山・名所へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

真冬の寒さが身にしみる季節だが、立春を前にして花を咲かせる植物もある。その代表格が中国原産のロウバイ(蝋梅)。黄金色の花は字通り蝋細工のようにつややかで、冬枯れの里山にひときわ明るい彩りを添える。甘くさわやかな香りを漂わせるロウバイをめでるハイキングは、一足早く春の訪れを感じることができる。1月下旬から3月上旬にかけて、関東周辺でロウバイの花を観賞できる山歩きコースとスポットを紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=飯山ロウバイの丘(しろくまさん

目次

フクジュソウとロウバイの競演 四阿屋山(あずまやさん)

埼玉県小鹿野町/772m

両神神社が祭られる秩父の名山・四阿屋山は花の山だ。アカヤシオ、花ショウブといった初夏の花も有名だが、それらに先駆けて咲くのがロウバイとフクジュソウ。薬師堂コースの途中にあるロウバイ園では、黄金色のロウバイの花が一斉に花を咲かせる。2月に入るとフクジュソウやサクラ(エレガンスみゆき)も開花し、早春の三重奏を楽しむことができる。

四阿屋山のロウバイ(写真=山が好き!)
四阿屋山のロウバイ(写真=山が好き!

公共交通利用なら薬師堂コースからの登山がおすすめ。車ならロウバイ園のそばまでアクセスできるので、ここを起点に四阿屋山を往復してもよいし、山に登らない人でも花を観賞することができる。また、山麓にはセツブンソウ自生地(節分草園、入場料300円)もあり、2月下旬から見頃を迎える。

フクジュソウ(写真=山が好き!)
フクジュソウ(写真=山が好き!
山麓のセツブンソウ自生地(写真=mahae)
山麓のセツブンソウ自生地(写真=mahae

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間18分
行程:両神神社・・・分岐・・・車道・・・駐車場・・・山居・・・両神神社奥社・・・四阿屋山・・・両神神社奥社・・・柏沢分岐・・・ベンチのピーク・・・観景亭・・・両神神社
総歩行距離:約5,392m
累積標高差:上り 約663m 下り 約663m
コース定数:15
1 2 3 4 5

目次

今がいい山、棚からひとつかみ

山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。

編集部おすすめ記事