ツツジやポピー、野生ラン……新緑に映える花を見にいこう! 5月におすすめの関東のワンデイハイキング
5月。春から夏に移り変わるこの季節に、山ではさまざまな種類の花が咲き誇ります。今回はライターの石丸哲也さんが厳選した、関東エリアで5月に登りたい花の山を紹介します。
文・写真=石丸哲也 トップ写真=天城山に咲くアマギシャクナゲ
目次
新緑も花も楽しみたい季節
高山はまだ雪山の5月だが、関東周辺の山は花と新緑のシーズンだ。気象も温暖になり、山道を歩いているだけでも心躍る。花は、低山では春の山野草やツツジが一段落して、中低木に咲くつつましい花が主役となるが、植栽された花畑が目を奪う山もある。中級山岳ではツツジやシャクナゲが花期となり、山地帯に多いブナ林の新緑に映える。
この時期に登って楽しい山は、それこそ山ほどあるが、花のほかにも展望、見学施設、特産の飲食物なども考慮。栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県から厳選した5山を紹介する。なお、ガイド文中の花期は、例年の標準的な時期を記している。
さまざまなツツジが咲く高原を歩く 大山(おおやま)
栃木県/1158m
盛夏のニッコウキスゲで知られる日光の霧降(きりふり)高原。その東側におおらかな山容の大山が横たわっている。高原レストハウスから、おおむね下りの楽なコースで、大山からの下り道にはトウゴクミツバツツジやシロヤシオが咲く。2時間ほどプラスして、キスゲ平から丸山を周回もできる。つつじヶ丘ではその名の通り美しいヤマツツジが出迎えてくれる。
レストハウスから東へ、霧降高原道路をくぐって下る。合柄橋(がっからばし)から樹林をゆるやかに登り下りした後、放牧地の草原を緩やかに登って大山へ。大山山頂は赤薙山(あかなぎさん)から女峰山(にょほうさん)を間近に望み、男体山(なんたいさん)なども眺められる。下りの放牧地と樹林の境目付近はツツジが多い。猫ノ平から霧降川に下ったら、隠れ三滝のひとつマックラ滝を往復するのもよい。ほかの玉簾滝(たますだれのたき)と丁字滝(ちょうじのたき)はコース中にある。丁字滝の上で一度車道に出て、また山道に入ると、コース最大のヤマツツジ群生地であるつつじヶ丘に入っていく。霧降の滝バス停がゴールだが、時間があるなら霧降滝展望台を往復しよう。
MAP&DATA
山麓情報:霧降高原レストハウスは1階が休憩展示コーナーで自然情報も得られる。2階は日光霧降珈琲で、コーヒーはもちろん、ケーキ、とちぎ霧降高原牛カレーや蕎麦、うどんなどの軽食もある。9時〜16時ラストオーダー(食事は10時〜15時30分ラストオーダー)。
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山を歩く、花を楽しむ
全国で人気の花の山、関東周辺「花の百名山」のコースガイドや、花に関するコラムを掲載。
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