ツツジやポピー、野生ラン……新緑に映える花を見にいこう! 5月におすすめの関東のワンデイハイキング
5月。春から夏に移り変わるこの季節に、山ではさまざまな種類の花が咲き誇ります。今回はライターの石丸哲也さんが厳選した、関東エリアで5月に登りたい花の山を紹介します。
文・写真=石丸哲也 トップ写真=天城山に咲くアマギシャクナゲ
目次
伊豆最高峰で特産のシャクナゲを愛でる 天城山(あまぎさん)
静岡県/1406m(万三郎岳)
伊豆半島最高峰で日本百名山でもある天城山は全国でも人気の山のひとつ。四季を通じて登れるが、特産のアマギシャクナゲが咲く初夏は最もにぎわう。天城峠からの縦走路もあるが、日帰りで周回でき、マイカーにも向く天城縦走登山口からのコースが人気だ。
天城縦走登山口からすぐ登山道に入り、四辻(よつじ)から万二郎岳方面へ。平坦な万二郎岳山頂は木立に囲まれているが、南端から伊豆の東海岸などを眺められる。ひと下りした西肩の露岩は万三郎岳方面や富士山を見渡せる、コース一番の展望地だ。アセビがトンネル状に茂る馬ノ背を越え、石楠立(はなだて)の鞍部から急登にかかると、待望のアマギシャクナゲ群生地が万三郎岳直下まで続き、ブナの大木も目をひく。やはり木立に囲まれた万三郎岳山頂から尾根を西へ少し進んだ後、北へ急下降する。下降路でもアマギシャクナゲが見られ、涸沢分岐点からは、数少ないがアマギシャクナゲが咲く山腹をトラバースしていく。小さな登り下りがあり、予想外に長く感じられる道だ。四辻からは、来た道を天城縦走登山口へ。
MAP&DATA
山麓情報:天城山の玄関口は伊豆でも有数の温泉地である伊東。日帰り入浴できる施設は多いが、公共交通機関利用なら共同浴場がおすすめだ。伊東駅からすぐの子持湯など10軒があり、内湯のみだが、200円と激安。子持湯は14時〜21時30分、月曜定休。車なら伊東マリンタウンシーサイドスパが周辺に飲食店もあり、便利。5時〜21時、不定休、1,000円〜。
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山を歩く、花を楽しむ
全国で人気の花の山、関東周辺「花の百名山」のコースガイドや、花に関するコラムを掲載。
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