「花の百名山」とは？　作家・田中澄江が愛した100座の山と花の思い出

登山者なら一度は聞いたことがある「花の百名山」。山と花を愛した作家・田中澄江が選んだ100座です。選定から40年以上が経った今でもなお、花との出会い、ひいては未知の世界を訪ねる山旅へのヒントとなる「花の百名山」を紹介します。山と花の一覧や、コース計画に役立つ情報も掲載。

「花の百名山」とは？

「日本百名山」が作家・深田久弥が選んだ100座を記した本のタイトルであり、その100座を指すように、「花の百名山」は、作家・田中澄江が選んだ100座だ。

「花の百名山」というタイトルで月刊誌『山と溪谷』で1977年から79年まで連載。訪れた山々の歴史とそこで出会った花との思い出を綴った。1980年には文藝春秋から単行本として出版され、第32回読売文学賞を受賞した。

1991年には田中澄江が新たに選定した山と花をまとめた『新・花の百名山』が出版される。また、1994年にNHKで「日本百名山」が放送されて人気を集めたことを受け、1995年には10分番組「花の百名山」が制作された。

田中澄江

1908年、東京生まれ。1939年に戯曲『はる・あき』を発表し、注目を浴びる。以降、作家として活躍し、戯曲や映画、ドラマの脚本を執筆した。NHKの朝の連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」でも脚本を担当した人気の脚本家だった。各地での講演会の合間を縫って、全国の山を歩いたという。

花の百名山に登ろう！

ガイドブックで調べる

「花の百名山」の連載開始は1977年と今から40年以上前だ。人の心は変わっても、花は昔と変わらずそこに咲いている……というわけではない。残念ながら、シカの食害や気候変動などで、花が少なくなってしまった山もある。「花の百名山」をテーマにしたガイドブックでは、最近の生育状況を考慮して、一部の山は近隣の山のコースに入れ替えられている。

ヤマケイオンラインで調べる

ヤマケイオンラインでは、登録がある花の百名山と、そのルートを簡単に検索ができる。ヤマタイムで計画を立てて、花の山へ。

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花の百名山　一覧

花の百名山の一覧を下記にまとめた。山名をクリックすると、ヤマケイオンラインの該当の山、もしくは周辺の山のデータページへ移行して山の詳細がわかる。