ツツジやポピー、野生ラン……新緑に映える花を見にいこう! 5月におすすめの関東のワンデイハイキング
5月。春から夏に移り変わるこの季節に、山ではさまざまな種類の花が咲き誇ります。今回はライターの石丸哲也さんが厳選した、関東エリアで5月に登りたい花の山を紹介します。
文・写真=石丸哲也 トップ写真=天城山に咲くアマギシャクナゲ
目次
涼しい沢沿いのコースで野生ランを訪ねる 高尾山(たかおさん)
東京都/599m
標高600m弱の低山だが、古刹薬王院(やくおういん)の境内林として守られてきた高尾山では、貴重な山野草を見ることができる。野生ランのセッコクもそのひとつで、山内の杉の大木に着生する。自生しているものは6号路が最も見やすいが、それでも肉眼では花の詳細を確認しづらいので、双眼鏡、望遠レンズを搭載したカメラやスマホがあるとベターだ。高尾山さる園・野草園や、ケーブルカー清滝(きよたき)駅と高尾山駅の構内でも花を間近で観察できる。各駅ではケーブルカー利用者でなくても、頼めば見学させてもらえる。
ケーブルカーやリフトもあるが、充実した山行となるよう、高尾駅からスタートするコースを紹介しよう。梅郷(ばいごう)遊歩道をたどり、蛇滝口(じゃたきぐち)から薬王院の滝行場である蛇滝を経て登っていく。表参道(1号路)に出合うとにぎやかになり、すぐ高尾山さる園・野草園に着く。浄心門(じょうしんもん)で4号路に入り、山腹を巻き、吊り橋を渡って登る。高尾山山頂で高尾ビジターセンターに立ち寄ったら、少し戻って6号路へ。階段を下っていくと、琵琶滝手前でセッコク自生地に着く。なおも6号路を下り、やはり滝行場の清滝を経て、高尾山口駅へ向かう。なお、2025年3月20日から危険木の除去作業のため、6号路の琵琶滝~5号路合流地点区間が登り一方通行になっているので、規制中は逆回りのコースで歩くとよい。
MAP&DATA
山麓情報:高尾山さる園・野草園は飼育員の解説が楽しいさる園が人気だが、野草園も充実。セッコクをはじめとする高尾山の自生種を中心に山地や亜高山の植物も含めて300種類が栽培され、季節折々に楽しめる。9時30分〜16時30分(季節変動あり)、500円。
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山を歩く、花を楽しむ
全国で人気の花の山、関東周辺「花の百名山」のコースガイドや、花に関するコラムを掲載。
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