ハチに刺されアナフィラキシーショックに。ヤマビル、アブの被害も多数|アウトドアでの虫刺されに関するアンケート結果②
ヌカカにムカデ……アウトドアの虫刺されもろもろ
回答数は少ないながら、ほかにもさまざまな虫刺されの体験が寄せられた。特に目立ったのがヌカカによる被害で、腫れがひどく、治るまでに時間がかかることが共通点だった。ヌカカは1〜2mmの小さな昆虫で、風のない朝夕に被害が多い。ブユ同様に皮膚をかみ切って吸血するが、腫れがひどいケースや傷口がケロイド状に悪化するケースなど、症状の出方は人によって異なるようだ。
ヌカカの被害につぃて寄せられた体験談を見てみよう。
- 「磐梯山山頂でヌカカに刺された。下山後軟膏を塗ったが、治りはとても遅かった」(40代男性)
- 「雲ノ平のテント場で同行者と共にヌカカに刺された。翌日から患部が腫れ上がり、激しいかゆみに苦しんだ。皮膚科でステロイド剤を処方されて腫れは治まったが、かゆみは数週間残った」(60代男性)
- 「ヌカカに刺されケロイド状になったので、病院に行きステロイドを処方された。2カ月ほどで治った」(40代男性)
- 「登山翌日のキャンプでヌカカに刺されました。弱そうな虫で気にせずBBQをしていたら、虫除けの薄い足首が一回り太くなり相当なかゆみに。マニューバEX11で少しかゆみが抑えられたが、2週間はかゆかったです。それ以来メッシュドームを張って中で食事をしています」(50代男性)
- 「渓流沿いの駐車場で帽子のネットを外し、靴ひもを緩めている時にヌカカに刺された。数匹で同時にまとわりついてくるので避けられず、まぶたを刺された。半日後くらいから強烈なかゆみと腫れがあったので、翌日かかりつけ医で飲み薬を処方してもらった」(50代女性)
- 「ヌカカにまぶたを刺された時はお岩さんのようになりました。コロナ禍で、数日間はマスクの上に眼帯もつけ、完全に腫れが引くまで1週間くらいはメイクもできず、みんなに『どうしたの?』と聞かれ大変でした」(50代女性)
- 「おそらくヌカカ。石鎚山〜愛大小屋のどこかで刺されたと思う。道はあるものの、草が背丈まであったりした。長袖長ズボンを着用していたが、手首を刺された時は気づかなかった。半日経つと腫れが大きくなった。かゆみはあまりなかったものの、患部が熱くなり、血管に沿っても赤みがあった。この時は虫刺されの薬を持っていなかったので、休憩所のトイレや水場で洗い流し、冷やした。刺されてから2日後に下山したが、そのころには腫れも引いたため市販の薬で対処した」(20代女性)
ムカデについての被害報告もあった。飛ばないムカデだが、頭上から襲来するという恐ろしい体験も複数寄せられた。
- 「ムカデ。夜、寝てたら天井から降ってきて寝ぼけて手で払ったのでおでこ刺された。対処はしなかった」(40代女性)
- 「ムカデがザックに付いていて背中を刺されました。激痛が走りました」(50代女性)
- 「オオムカデ。登山ではなく自衛隊訓練時。野営地で半長靴を脱いで休んでいた隙にオオムカデが入り込み、再び履こうとした時に違和感。私はとっさに脱いで事無きを得たがバディはしっかり噛まれる。かなり熱い痛みが走りギャッと叫んでいた。5分もせず腫れあがったので同行していた衛生隊員のお世話に。個人が携行しているファーストエイドは虫刺されに対処していないので」(60代男性)
- 「ムカデ。休憩時木の上から落ちてきて刺される。患部の腫れと痛みあり。患部を冷やして対応」(50代男性)
次の記事では、アンケートで寄せられた予防策や対処アイテムについて見ていきたい。
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