海も、山も、奇景も楽しめる!全国の絶景低山コースガイド4選【山と溪谷11月号】

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『山と溪谷』11月号の特集は「全国絶景低山100 for ビギナーズ」。思い立ったらすぐに登れて、日帰りで山頂に立てるのが低山の魅力。特集から、バラエティ豊かな景色が楽しめる全国の低山を抜粋して紹介します。

構成=山と溪谷編集部

目次

ユニーク地形 羅漢寺山(らかんじやま)~昇仙峡(しょうせんきょう)

山梨県/1058m(弥三郎岳)

覚円峰
夢の松島から主峰の覚円峰を眺める。11月中旬

御嶽古道を歩き、急峻な主峰を眺める

羅漢寺山は、弥三郎岳(やさぶろうだけ)、展望台やパノラマ台一帯の総称で、昇仙峡を見下ろすようにそびえ立つ。昇仙峡の主峰である覚円峰(かくえんぽう)は花崗岩が風化して出来たもので、高さが約180mある。その名は数畳分の広さの頂上で覚円禅師が修行したことに由来すると言われている。

このコースではロープウェイを利用して効率的に絶景ポイントを訪れ、金峰山(きんぷさん)信仰の修験者たちが歩いた御嶽古道(みたけこどう)をたどり、昇仙峡の絶景美を楽しめる。半球状の巨岩の弥三郎岳からは富士山、南アルプスなどの大パノラマビューがすばらしい。天を突くようにそびえ立つ太刀(たち)の抜き石や、歌川広重(うたがわひろしげ)が描いた樹林帯の風景、長潭橋(ながとろばし)から荒川(あらかわ)沿いの奇岩と紅葉の美しいコントラストを眺めたら、いよいよクライマックス! 夢の松島で紅葉に包まれ、絵に描いたような絶景の覚円峰を見上げてしばし堪能しよう。

(写真・文=伊藤哲哉)

MAP&DATA

ヤマタイムで周辺の地図を見る
コースタイム:計4時間45分
アクセス:[公共交通機関]行き JR中央本線甲府駅(山梨交通 TEL 055-223-0821)昇仙峡滝上バス停(徒歩3分)仙娥滝駅(昇仙峡ロープウェイTEL 055-287-2111)パノラマ台駅
帰り昇仙峡滝上バス停(山梨交通)甲府駅
山梨交通
昇仙峡ロープウェイ
[マイカー]昇仙峡滝上駐車場を利用
登山適期&
アドバイス:
一年中適期。紅葉シーズンがおすすめ。展望スポットが複数あり、効率的に歩きたい。夢の松島から眺める覚円峰は見応えがある。
問合せ先:昇仙峡観光協会 TEL 055-287-2555
https://www.shosenkyo-kankoukyokai.com/

(『山と溪谷』2025年11月号より転載)

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プロフィール

山と溪谷編集部

『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。

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雑誌『山と溪谷』特集より

1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。

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