海も、山も、奇景も楽しめる!全国の絶景低山コースガイド4選【山と溪谷11月号】
『山と溪谷』11月号の特集は「全国絶景低山100 for ビギナーズ」。思い立ったらすぐに登れて、日帰りで山頂に立てるのが低山の魅力。特集から、バラエティ豊かな景色が楽しめる全国の低山を抜粋して紹介します。
構成=山と溪谷編集部
パノラマ展望 三平山(みひらやま)
岡山県/1010m
早朝に蒜山高原の雲海が望める草原の山
蒜山(ひるぜん)高原の西に位置する三平山は、中腹から頂上にかけて草原が広がることから展望がよく、大山(だいせん)展望の山としても知られる。登山道もよく整備されていて登山口からの高度差は300m程度と初心者やファミリーハイクに適した山だ。さらに危険なところはほぼないので高原に広がる雲海や日の出を眺める登山にも適している。
秋の晴れた日は、朝焼けに染まる雲海と朝日が昇るにつれて刻々と変化する墨絵のような高原の起伏が幻想的だ。それらを囲むように連なる蒜山三座や中国山地の山並み、北にはアルペン的な大山の姿と、その裾野の奥に弓ヶ浜(ゆみがはま)半島や日本海が望める。その光景を眺めるには御来光登山がおすすめで、遊歩道状の道から明治時代に軍馬育成場の牧柵として築かれた土塁をたどると頂上に着く。土塁の道は夜露に濡れると滑りやすいので注意。
(写真・文=岡本良治)
MAP&DATA
[マイカー]登山口に10台程度の無料駐車スペースあり
アドバイス:4月下旬から11月くらいまで。秋の早朝に登ると蒜山高原に広がる幻想的な霧の海が望める。
(『山と溪谷』2025年11月号より転載)
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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