海も、山も、奇景も楽しめる!全国の絶景低山コースガイド4選【山と溪谷11月号】
『山と溪谷』11月号の特集は「全国絶景低山100 for ビギナーズ」。思い立ったらすぐに登れて、日帰りで山頂に立てるのが低山の魅力。特集から、バラエティ豊かな景色が楽しめる全国の低山を抜粋して紹介します。
構成=山と溪谷編集部
富士山の見える山 御前山(ごぜんやま)
山梨県/730m
低山とは思えない高度感と大展望
御前山は厄王山(やくおうさん)とも呼ばれ、中央本線の猿橋(さるはし)駅から大月(おおつき)駅の間にそびえ立ち抜群の展望を誇る山である。駅から歩ける手頃な山だが、急斜面やロープ箇所もあり、変化に富んだ山登りを楽しめる。
御前山は2025年2月に起きた山火事で登山道にも被害が出て、一時立ち入りが禁止されていたが、今は解除され、歩けるようになっている。現在は登山道の樹々も芽吹き、植生の回復が見られるようだ。稜線に出たら山火事跡の倒木・落枝に注意して歩きたい。
日本庭園のような風情の山頂からの展望はすばらしく、中央本線沿線の山や道志(どうし)の山々が見渡せる。特に秋ならば赤や黄色で彩られた富士山が秀逸で一幅の絵のようだ。なお、山頂の南側は切り落ちているので気を付けたい。また御前山だけでは物足りなければ、菊花山(きっかさん)への縦走もおすすめである。
(写真・文=渡邉明博)
MAP&DATA
[マイカー]猿橋駅、大月駅周辺のコインパーキングを利用する
アドバイス:通年登れるが4月中旬〜5月中旬、11月上旬〜12月上旬が適期。冬季は量は多くないが降雪もある。凍結にも注意しよう。下山コースの厄王山奥ノ院までは急斜面の下りでロープが続く。左が落ちているので慎重に通過したい。
(『山と溪谷』2025年11月号より転載)
プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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