秋から初冬におすすめ!絶景の富士山展望ハイキング厳選5コース

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富士山撮影をライフワークとして、中央線沿線の山をはじめ低山の四季折々の風景を撮影し、数多くの山岳写真作品を発表している低山フォトグラファー・渡邉明博さんによる『2時間で楽しめる!絶景の富士山展望ハイキング』(山と溪谷社刊)。首都圏周辺で富士山が眺められる200以上もの山からお気に入りの56山をセレクトし、2時間程度で山頂まで登れる初・中級向けの日帰りコースを紹介している。今回はそんなスペシャリストが厳選した山のなかから、この時期おすすめの5コースをピックアップ!

文・写真=渡邉明博

目次

白い馬がシンボル。山頂の茶屋めぐりも楽しみな山陣馬山(じんばさん)

東京都・神奈川県/855m

朝焼けの富士山。1月上旬撮影

神奈川県と東京都の都県境にそびえる陣馬山は、三六〇度の大パノラマが特徴。富士山をはじめ、都心の超高層ビル群や丹沢(たんざわ)山塊、秩父山系、遠くは筑波山(つくばさん)や房総半島までも望むことができる。「関東の富士見百景」「かながわの景勝50選」「八王子八十八景」に選定されているだけあって、一年を通して多くの登山者が訪れる。

山頂部は陣馬高原の名の通り、平坦でとても広々としている。茶屋がいくつかあり、温かい食事をとれるのも魅力のひとつ。また、富士山に向かっていななく姿の白馬像があり、この山のシンボルとなっている。古文書によると「関東の北条氏が甲斐の武田家への備えとしてこの山頂に砦を築いたので陣場山の名になった」とある。それがいつの間にか場が馬に書き替えられたそうだ。

富士山に向かって堂々と立つ山頂の白馬

陣馬山へのルートはいくつかあるが、陣馬高原下バス停からスタートし、新道登山口から登るのが一般的。登頂後は栃谷(とちや)尾根で下っていき、神奈川側の陣馬登山口のバス停へ着く。または、本コースとは違うが、 陣馬山から奈良子(ならこ)峠、景信山(かげのぶやま)、小仏城山(こぼとけしろやま)を経由して高尾山まで縦走する登山者も多い。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 2時間45分
行程:陣馬高原下・・・新道登山口・・・陣馬山(陣場山)・・・陣馬の湯・・・陣馬登山口
総歩行距離:約8,434m
累積標高差:上り 約737m 下り 約867m
コース定数:15 

ガイドブック紹介

本書の各コースガイドページには「コース詳細ページ」のQRコードが掲載されており、スマートフォンで読み取ると、コースデータが表示される。登山計画作成などにぜひご利用いただきたい。また今回紹介した以外にも多数のコースが収録されているので、ぜひチェックしてみよう!

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プロフィール

渡邉 明博

1957年生まれ。富士山撮影をライフワークとし、最近では中央線沿線の山をはじめ、低山の四季折々の風景を撮り続けている。『すばらしい富士に出逢える!富士山絶景撮影登山ガイド』(山と溪谷社)をはじめ、富士山関連の著書を多数執筆。山岳写真ASA会長。(写真=水谷和政)

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