秋から初冬におすすめ!絶景の富士山展望ハイキング厳選5コース

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富士山撮影をライフワークとして、中央線沿線の山をはじめ低山の四季折々の風景を撮影し、数多くの山岳写真作品を発表している低山フォトグラファー・渡邉明博さんによる『2時間で楽しめる!絶景の富士山展望ハイキング』(山と溪谷社刊)。首都圏周辺で富士山が眺められる200以上もの山からお気に入りの56山をセレクトし、2時間程度で山頂まで登れる初・中級向けの日帰りコースを紹介している。今回はそんなスペシャリストが厳選した山のなかから、この時期おすすめの5コースをピックアップ!

文・写真=渡邉明博

目次

めざすは建長寺の裏山である勝上嶽の展望台大平山(おおひらやま)

神奈川県/159m

勝上嶽からは藤沢市街を従えた富士山が美しい。11月下旬撮影

大平山は神奈川県鎌倉市の最高峰。この山を含み、鎌倉の尾根を歩くハイキングコースがある。その名も「天園(てんえん)ハイキングコース」で、通称「鎌倉アルプス」。天園とは、いかにも幸せになれそうな名前だ。

北鎌倉駅から歩き始め、建長寺(けんちょうじ)の門を通り、天園ハイキングコースの看板に従って階段を上っていく。ほどなくすると建長寺の裏手にある勝上嶽(しょうじょうけん)の山頂に着く。以前は展望デッキがあったため「勝上嶽展望台」と呼ばれているようだ。ハイキングコースの序盤ではあるが、この勝上嶽こそが、今コースでいちばんの見どころとして紹介したい。なんといっても眺望がすばらしいのだ。鎌倉の街並みと海が広がり、遠くに秀麗な富士山を望む。条件があえば伊豆大島まで見えるのである。

さて、ハイキングの先へ進もう。勝上嶽からは本格的な山道となり、大平山へ到着。途中、ロープを使う箇所もあるので慎重に。その先がコース名にもなっている天園。天園からも鎌倉市内や相模湾を見渡せる。看板の指示通りに進み、瑞泉寺(ずいせんじ)まで行けばゴール。その先は鎌倉の観光地を通って駅へ行くので、初めての鎌倉登山にもおすすめのコースである。

天園から見える景色。逗子方面の街と大きな海を望む

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間30分
行程:北鎌倉駅東口・・・亀ヶ谷坂分岐・・・建長寺・・・勝上嶽・・・分岐・・・大平山・・・天園・・・ハイキングコース入口・・・鎌倉宮・・・岐れ路・・・鶴岡八幡宮・・・鎌倉駅
総歩行距離:約8,380m
累積標高差:上り 約343m 下り 約362m
コース定数:12 

ガイドブック紹介

本書の各コースガイドページには「コース詳細ページ」のQRコードが掲載されており、スマートフォンで読み取ると、コースデータが表示される。登山計画作成などにぜひご利用いただきたい。また今回紹介した以外にも多数のコースが収録されているので、ぜひチェックしてみよう!

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プロフィール

渡邉 明博

1957年生まれ。富士山撮影をライフワークとし、最近では中央線沿線の山をはじめ、低山の四季折々の風景を撮り続けている。『すばらしい富士に出逢える!富士山絶景撮影登山ガイド』(山と溪谷社)をはじめ、富士山関連の著書を多数執筆。山岳写真ASA会長。(写真=水谷和政)

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