テント泊でガスストーブを忘れた! お湯が沸かせなくてもカップラーメンは食べられる?
テントを設営してさあ食事!と思ったらガスストーブを忘れた、なんてことは起こりうる自体だ。これはもはや致命的なミス、と思っている方。工夫すれば、なんとか食事にありつける方法もある。
文=編集部
写真=小山幸彦(STUH)
お湯でなくても食事は作れます!
テント泊には必須装備とも言えるガスストーブ。私は過去一度忘れたことがあるが、同行者がいたので借りることができて事なきを得た。しかし、もしも単独で忘れたらどうなるのだろう・・・?
「ガスストーブを忘れて火が使えない状況は致命的に感じるかもしれません。しかし、食事だけならお湯がなくても水さえあれば作ることができます。」と話すのは登山ショップ「ヨシキ&P2」の吉野時男さん。
例えば、登山の主食の定番であるアルファ化米は、もともと水から作る場合の所要時間が表記されている。水で戻す場合の所要時間は60分だ。待ち時間はかなり長いが、60分待てば食べることができる。

また、スープや丼の具でおなじみのフリーズドライも、水をかけるとあっという間に食べられる。人気が高いカップヌードルも、時間がかかるものの食べることができる。いずれも冷たいだけで味はそのままだ。
下に、その模様をリポート。個人的な食感と合わせて、ぜひ参考にしてほしい。

まずはフリーズドライの親子丼にトライ。水をかけると瞬時にとろけて食べられるようになった。

続いて試したフリーズドライの味噌汁は、親子丼と同じで、水をかけるとすぐに溶けて冷たい味噌汁が完成した。豚肉や油揚げもしっかりふやけてサクサクした食感は全くなかった。

最後はカップヌードルにトライ。水を注いで3分とはいかずに、約15分で麺まで完全にほぐれた。カップヌードルそのままの味で、ただ冷たいだけ。食感はざるそばを食べているようだった。
いずれも食べることはできるが、やはり冷たい。夏の時期ならとにかく、寒い時期だとひもじい思いをすることになるだろう。日頃から事前のパッキングは丁寧に行なうことが何より大事だ。
現在発売中のワンダーフォーゲル2月号の特集「山の危機一髪 Q&A」では、このような登山における「危機」への対処法を丁寧に紹介。
道迷い、危険箇所、体のトラブル、悪天候、装備不良、野生動物…などなど、あらゆるジャンルの「危機」への対処法をカバーしているので、書店等で要チェックだ。
プロフィール
ワンダーフォーゲル編集部
特集は、「アルプス名ルート 100」。
ワンダーフォーゲル創刊10周年記念企画!日本アルプスの名ルートを100本紹介する保存版特集。
歩いたことのあるルートを思い出したり、いつかは行きたいと思いを馳せたり。
11のテーマで選ばれた100ルート、お楽しみください!
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