紅葉始まる八海山・八ッ峰の岩峰をめぐる ――スリリングな岩場を越えて絶景の展望を楽しむ
古くから霊山として崇められてきた八海山。その頂への道は険しく長く、一定の技術と経験と体力を求められるが、紅葉の季節は、その岩峰と眼下に広がる新潟平野、そして極彩色の錦をまとった峰々とのコントラストがとくに美しい。
山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。
紅葉始まる八海山・八ッ峰の岩峰をめぐる ――スリリングな岩場を越えて絶景の展望を楽しむ
古くから霊山として崇められてきた八海山。その頂への道は険しく長く、一定の技術と経験と体力を求められるが、紅葉の季節は、その岩峰と眼下に広がる新潟平野、そして極彩色の錦をまとった峰々とのコントラストがとくに美しい。
紅葉のチロロ林道から北戸蔦別岳へ――、雪を纏った日高の美しい山稜を味わうコース
10月初旬、北海道・日高山脈は秋から冬へと足早に季節が移ろうとしている。まだ冬には少し早い僅かの間は、麓は紅葉に染まり、峰々は薄っすらと雪化粧する。そんな日高の醍醐味を北戸蔦別岳で味わってみるのはいかがだろうか。
槍・穂高の紅葉の展望台・蝶ヶ岳から、北アルプスの紅葉の様子を遠望する
北アルプスの紅葉の名所といえば、何はともあれ涸沢カール。そんな涸沢カールや槍穂高連峰の紅葉の峰々を遠望しながらの紅葉の山旅はいかが。常念山脈、蝶ヶ岳は紅葉の美しさとともに、絶好の展望登山が楽しめる。
標高年と北海道命名150年のW記念年の緑岳(松浦岳)、真っ赤な絨毯の紅葉にナキウサギが走る
日本で最も早く山が紅葉で色づく大雪山。その主峰の旭岳の南東に位置する緑岳は今年は標高年(2019)の山として知られるが、もうひとつ記念年でもあるという。9月下旬はナキウサギが見られる確率も高まるという山に、ぜひ訪れたい。
秘湯に浸る紅葉の山へ――。秋山を贅沢に楽しむ温泉+登山
目も身体も喜ぶ至福の山旅。秘湯・名湯と紅葉を巡るとっておきの秋を満喫
湯の丸高原から湯ノ丸山・烏帽子岳へ――、花と蝶の舞う高原で清涼な初秋の山を味わう
9月初旬――、夏山にはもう遅く、秋の紅葉にはまだ早い。そんな端境期は、少しゆったりした山旅はいかがだろうか? 長野と群馬の県境に広がる湯の丸高原周辺は秋の花に彩られ、また高山蝶が花を求めて舞う。
白馬岳を蓮華温泉から往復。マイカー登山で混雑を避け、下山後は露天風呂を堪能する
夏山シーズン中、北アルプスの人気の山は混み合う。白馬岳に登るなら、大雪渓やロープウェイからのコースが人気だが、マイカー利用なら蓮華温泉からのルートは少し混雑を避けることができる。下山後の温泉入浴も楽しめるオススメなルートだ。
1.5kmも続く滑床を歩く大雪山・クワウンナイ川遡行。季節限定の癒しと奔流の沢と水を堪能する
沢登り経験者なら、短い北海道の夏を「クワウンナイ川遡行」で楽しんでみてはいかがだろうか? もちろん十分な経験と装備が必要な場所だが、ハーネスなしでもトライでき、約1.5kmも続く滑床を歩ける「癒しと奔流の沢」として知られる場所だ。
北アルプス入門にオススメの燕岳。急登、景観、高山植物、山小屋、アルプスらしさが詰まった場所
「初めて日本アルプスに行くなら?」と聞かれれば、まず真っ先に挙がる場所が北アルプス・燕岳。急登を登り詰めるとアルプスらしい景観と高山植物が広がる。居心地の良い山小屋で過ごす。山を堪能できる多くの条件が揃っている。
北アルプス・五色ヶ原――。急峻な鬼岳雪渓、ザラ峠を越えて標高2500mの天空の花園へ
北アルプス北部、立山~薬師岳の縦走路に本格的な夏山シーズンが訪れる7月下旬。まだ残雪が残り手強い場所もあるが、その縁には色とりどりの高山植物が咲き乱れる。立山室堂の喧騒を抜けて五色ヶ原へと向かえば、そこはベストシーズンの迎えた天空の花園が待っている。