都心から近い&登りごたえのある低山へ 岩が楽しめる名低山6選

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都心からでも日帰りで岩登りを楽しめる山は数多く存在する。関東近郊で登りがいがある岩の名低山を6山紹介しよう。

目次

高度感抜群! 中空を行く石灰岩の岩稜 ニ子山(ふたごやま)

埼玉県/1160m
坂本~西岳~股峠~東岳~股峠~坂本/日帰り5時間15分
技術レベル:★★

爽快な岩稜歩き
西岳西峰をバックに中央峰へ。爽快な岩稜歩きだ

その名の通り、2峰が屹立する岩山だ。間の股(また)峠を挟み東が東岳、西が西岳で、西岳は西峰、中央峰、東峰に分かれ、中央峰が最高点で1166m。全山石灰岩の岩山で、両端の切れ落ちた爽快な岩稜が連続するが、ホールド・スタンスは豊富で、スリルと開放感は全開だ。

西岳に向かう尾根はかつて上州と結んだ峠道で、行く手にこれから登る二子山を見上げる。鎖場から岩稜に出ると鍾乳洞を裏返しにしたような岩場が続き、両神山(りょうかみさん)、御荷鉾山(みかぼやま)などの大展望に浸りつつの登高だ。中央峰の先で北へ一般コースを下り、東岳へは股峠から往復するが、部分的に西岳より困難な箇所もある。帰りは股峠から坂本へ仁平沢(にへいざわ)沿いに下るが、荒れ気味なので慎重にルートを判断したい。

西岳西峰の岩稜
西岳西峰の岩稜。フリクションが心地よい
ナイルリッジを進む
西岳中央峰を目前に、ナイルリッジを進む

MAP&DATA

ニ子山コースマップ

岩場の注意点

ローソク岩分岐先の鎖場から岩場が始まる。ヤセ岩稜を右左にルートを選び登るが、岩についた先行者の靴跡が目印だ。目前だけ見ずに視界を広くとってルートを判断したい。東峰先の上級ルートは下降での滑落事故が多いので敬遠。また西岳南面を中心にクライマーが多いので、決して落石をせぬよう慎重に。

山麓情報

小鹿野(おがの)市街地の手前には赤谷(あかや)温泉小鹿荘(TEL:0494-75-0210)があり、日帰り入浴可能(700円、11時~15時)。ただし状況により不可の場合もあるので事前に問い合わせたほうがよい。 食事は小鹿野バイパス、小鹿野市街地に各種食堂、レストランが散在しているので、好みに合わせて店を選べる。

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登山の達人が教える関東近郊名低山

都市圏から、日帰りで楽しめる低山は数多く存在する。登山ガイドや山岳ライターなど、山を歩き尽くしている登山の達人が、関東近郊の名低山を紹介する。

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