都心から近い&登りごたえのある低山へ 岩が楽しめる名低山6選

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都心からでも日帰りで岩登りを楽しめる山は数多く存在する。関東近郊で登りがいがある岩の名低山を6山紹介しよう。

目次

観光地に隣接する穏やかな山に隠れた岩場が 日和田山(ひわださん、ひわだやま)

埼玉県/305m
西武秩父線高麗(こま)駅~登山口~男坂~日和田山~巾着田~高麗駅/日帰り2時間40分
技術レベル:★

金刀比羅神社に間近の男坂
金刀比羅神社に間近の男坂。背後には巾着田(きんちゃくだ)が広がる

9月下旬、500万本のヒガンバナがじゅうたんのように広がる巾着田は全国的な観光地となった。その背後にそびえるのが日和田山で、近隣のみならず多くのハイカーでにぎわう山だ。一番の特徴は固いチャート(角岩)の露出する男坂で、好みと技量に応じてルートを多様に取ることができる。駅に近くアクセス容易なのもメリットだ。

男坂を登り切った所の金刀比羅神社からは巾着田をその形どおりに見下ろせ、富士山や奥多摩方面の山々も見渡せる。宝篋印塔(ほうきょういんとう)の立つ山頂を越えても傾斜は緩いが岩場は続き、日向への下降路では男岩女岩の岩場に多くのクライマーを見上げるだろう。車道から巾着田に入れば、季節感豊かな風景の中に日和田山が300mほどの山と思えぬ貫禄だ。

岩場の続く男坂
岩場の続く男坂は多様にルートを取れる
男岩で見る多くのクライマー
下りで通る男岩には多くのクライマーを見る

MAP&DATA

日和田山コースマップ

岩場の注意点

木立もある男坂には突き立つような岩場も現われる。まずは容易なルートを選ぶが、必ず両手は使う。岩場に慣れる練習を男岩女岩で行なわれることがあるが、一般的な岩場に慣れるなら男坂を何度も登降したほうが有効だ。男岩女岩に近づいてはならない。登攀具や人などの落下があり危険だ。

山麓情報

巾着田へ向かう道すじに高麗郷古民家があり、無料で見学できる。江戸時代末期から明治時代前半に建てられた旧新井家住宅で、巾着田からもよく見える豪壮な屋敷だ。高麗駅へ戻る途中には、手打ちうどんのしょうへい(TEL:042-982-0071)があり、一番人気は肉汁うどん。「鍋」と「焼」を逆にした焼鍋うどんも秀逸。

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登山の達人が教える関東近郊名低山

都市圏から、日帰りで楽しめる低山は数多く存在する。登山ガイドや山岳ライターなど、山を歩き尽くしている登山の達人が、関東近郊の名低山を紹介する。

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