花と新緑を訪ねて。春から登れる百名山【東京周辺】
登山シーズンが始まる春。高山はまだまだ雪の季節だが、すでに登山適期を迎えている日本百名山もある。雪山登山の経験がなくても今すぐ登れる百名山を紹介しよう。
構成=山と溪谷オンライン、イメージ写真=PIXTA
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赤城山(あかぎやま、あかぎさん/群馬県/1828m)。アクセスしやすく、コースも豊富
上州の名山・赤城山は裾野を大きく広げた山体にカルデラをもつ複成火山で、最高峰の黒檜山(くろびやま)をはじめ、いくつものピークとカルデラ湖が変化に富んだ山容を形作っている。山頂エリアまで車道があるため、数時間のハイキングから1日がかりの縦走まで、さまざまなコース取りができ、体力に応じた登山が可能だ。子どもや高齢者が一緒なら、大沼(おの)、小沼(この)といった湖沼のほとりを歩くだけでも、赤城山の自然に充分触れることができる。そんな親しみやすさをもった山であり、深田も『日本百名山』の中で「山には、きびしさもって我々に対するものと、暖かく我々を抱擁してくれるものと、二種類ある。赤城山はその後者のよい代表である」と述べている。車道のおかげで観光客が多いが、路線バスでもアクセスしやすい利点もある。
赤城山の春は花に彩られる。4月上旬からカタクリ、フクジュソウ、キクザキイチゲなどが咲き始め、下旬になるとアカヤシオやミツバツツジなどが山を彩る。まさに春から初夏にかけて登るべき百名山だ。そして、雪のない季節に登ったこの山で、次の冬に雪山デビューを飾るのもおすすめ。冬も雪こそあれど太平洋側の気候で比較的天気がよく、アクセスしやすいのが赤城山なのだ。
行程・コース
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今がいい山、棚からひとつかみ
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