秋深まる山へ。関東周辺・極上のワンデイハイク【紅葉コースガイド2025】
秋深まるころ、関東周辺の山も紅葉のシーズンを迎える。全国各地の山を歩き、登山ガイドブックの執筆なども行なう登山ガイドの木元康晴さんが選んだ、首都圏から日帰りできる極上のワンデイハイクコース5選。
写真・文＝木元康晴
目次
紅葉と富士山の絶景が待っている 足和田山（あしわだやま）
山梨県／1355m
紅葉の見頃 10月下旬〜11月中旬
富士山と一緒に紅葉を眺める山はいくつかあるが、その中でもおすすめなのが、北面では富士山に最も近いこの足和田山だ。
足和田山の稜線には4つの展望地がある。最初は五湖台（ごこだい）とも呼ばれる、足和田山だ。山頂の展望台に上がれば富士山を大きく望めるが、ここは、紅葉は今一つ。続く三湖台（さんこだい）は広く、北端の展望からは西湖を隔てて御坂（みさか）山地を見上げる。3つ目は紅葉台展望レストハウスで、入場料を支払って上の展望台に立てば、色づいた裾野からすっきりとそびえ立つ富士山を見渡せる。最後が富士八景の紅葉台で、周囲に並ぶ赤い木々の間から富士山を望む。
4つの展望地を結ぶ登山道も紅葉がみごとで、道ははなだらかで歩きやすい。
MAP＆DATA
高低図
最適日数：日帰り
コースタイム： 2時間50分
行程：一本木バス停・・・足和田山（五湖台）・・・三湖台・・・紅葉台・・・紅葉台入口バス停
総歩行距離：約6,500m
累積標高差：上り 約565m 下り 約516m
コース定数：13
アドバイス：富士八景の紅葉台から直進し、国道139号をくぐると青木ヶ原樹海（あおきがはらじゅかい）の一角に出る。遊歩道がつけられていて、鳴沢氷穴（なるさわひょうけつ）と富岳風穴（ふがくひょうけつ）の、2つの火山洞窟を見学できるので、時間があれば立ち寄ると楽しい。
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プロフィール
木元康晴
1966年、秋田県出身。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド（ステージⅢ）。『山と溪谷』『岳人』などで数多くの記事を執筆。ヤマケイ登山学校『新版 山のリスクマネジメント』では監修を担当。著書に『IT時代の山岳遭難』、『山のABC 山の安全管理術』、『関東百名山』（共著）、『駅からハイク』（共著）など。編書に『山岳ドクターがアドバイス 登山のダメージ＆体のトラブル解決法』がある。
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