秋深まる山へ。関東周辺・極上のワンデイハイク【紅葉コースガイド2025】
秋深まるころ、関東周辺の山も紅葉のシーズンを迎える。全国各地の山を歩き、登山ガイドブックの執筆なども行なう登山ガイドの木元康晴さんが選んだ、首都圏から日帰りできる極上のワンデイハイクコース5選。
写真・文＝木元康晴
目次
神秘のブナ林へ 大峰山（おおみねやま）
新潟県／1172m
紅葉の見頃 10月中旬〜11月上旬
湯沢高原ロープウェイを利用して取り付く「トレッキング湯沢Ⅰ」として設定されたコースは、秋に歩くのも楽しい。湯沢高原の区間は、大峰山に向かう道幅の広いパノラマコースを歩く。大峰山頂上は道がないが、直下にある大峰展望台は絶景で、巻機山（まきはたやま）など越後の山々を見渡せる。
反対側の林道を歩いて栄太郎峠入口まで行くと、やっと登山道が始まる。間もなく通り抜ける麗人（れいじん）の森と名付いた一角の紅葉は特にみごとで、黄色やオレンジに染まったブナ林は神秘的だ。さらに「ブナ姫」と名付いたブナの巨木などが立つ美しい自然林を下ると、フィトンチッド広場からは清津川（きよつがわ）沿いの散策路が続く。
MAP＆DATA
高低図
最適日数：日帰り
コースタイム： 4時間50分
行程：湯沢高原ロープウェイ山頂駅・・・大峰山・・・栄太郎峠・・・栄太郎登り口・・・八木沢バス停
総歩行距離：約7,700m
累積標高差：上り 約472m 下り 約741m
コース定数：16
アドバイス：一部のパンフレットでは初心者向け日帰りコースとなっているが、山深く、道が不安定なところもある。しっかりとした足回りで、時間の余裕を持って歩こう。また、湯沢高原ロープウェイの営業は11月中旬ごろまでの見込み。
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プロフィール
木元康晴
1966年、秋田県出身。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド（ステージⅢ）。『山と溪谷』『岳人』などで数多くの記事を執筆。ヤマケイ登山学校『新版 山のリスクマネジメント』では監修を担当。著書に『IT時代の山岳遭難』、『山のABC 山の安全管理術』、『関東百名山』（共著）、『駅からハイク』（共著）など。編書に『山岳ドクターがアドバイス 登山のダメージ＆体のトラブル解決法』がある。
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