テントみたいに使えるハンモック! ENO/スカイライトハンモック|高橋庄太郎の山MONO語りVol.112

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就寝してみた感想は?

夜が訪れ、そろそろ就寝というタイミング。

ENO/スカイライトハンモック

僕は寝る前にテント内で本を読むのが好きで、スカイライトハンモックの内部にランタンでも吊るして読書を楽しもうと考えていた。しかし、メッシュパネルを閉めると、本を読めるほどの高さは確保できないのだった。中央がたるむ一般的なハンモックであれば、少しは余裕があるのだが。

ENO/スカイライトハンモック

結局、就寝前はメッシュパネルを開けたままにして、タープの下にランタンを吊るした。これはこれで気分がよいが、虫の多い場所ではさっさと眠ったほうがよさそうだった。

夜が更け、その後次第に明るくなって、翌朝。

ENO/スカイライトハンモック

自然に体をまっすぐにして横たわれたので、すっかり快眠! 宙に浮いていていくらかフワフワするため、テントほど楽には寝返りを打てないものの、僕には普通のハンモックよりも格段に使いやすいことを実感した。

ただ、少し気をつけて体を動かさないとマットはずれやすい。マットはフォーム材のもののほうがよかったかもしれない。

ENO/スカイライトハンモック

とはいえ、ハンモックのなかにこの手のマットを入れても、この程度しかずれなかったのだから、やはりテント感覚で使えるのである。

ハンモック内に寝転んでいたときに思ったのは、頭の左右に余っているスペースがもったいないということ。内部にポケットがふたつあるとはいえ、ヘッドランプやスマートフォン、メガネなどを収めるには収納力が少し足りない。僕が持ってきた文庫本はうまく入らず、ちょっと面倒なのであった。

ENO/スカイライトハンモック

この部分に大型のポケットのようなものがあれば、もっと便利そうである。僕はこのハンモックをテスト後に購入したが、このスペースを有効活用できるように自分でカスタムしようと考えているところだ。

もうひとつ気になったのは、出入り口のファスナーだ。

ENO/スカイライトハンモック

内部に入ってから閉めようとすると、自分の体重で強い圧力がかかり、スムーズに動かないのである。

ENO/スカイライトハンモック

それでもなんとか少しずつ閉めていって使ったが、このまま繰り返し使っていくと、いずれ破損してしまうような気がしてならない。非常に心配だ。しかし、僕が慣れていないだけで、なにかよい方法があるのかもしれない。

一方で、体を支えるハンモック下部の生地のタフさには感心した。

ENO/スカイライトハンモック

ただでさえ強靭な生地が、これまた強靭に縫い付けられている。耐荷重113kgとのことだが、それ以上の負荷がかかっても簡単には破れなさそうなのであった。

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プロフィール

高橋 庄太郎(たかはし・しょうたろう)

宮城県仙台市出身。山岳・アウトドアライター。 山、海、川を旅し、山岳・アウトドア専門誌で執筆。特に好きなのは、ソロで行う長距離&長期間の山の縦走、海や川のカヤック・ツーリングなど。こだわりは「できるだけ日帰りではなく、一泊だけでもテントで眠る」。『テント泊登山の基本テクニック』(山と溪谷社)、『トレッキング実践学』(ADDIX)ほか著書多数。
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高橋庄太郎の山MONO語り

山岳・アウトドアライター、高橋庄太郎さんが、最新山道具を使ってレポートする連載。さまざまな角度からアウトドアグッズを確認し、その使用感と特徴を余すことなくレポート!

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