日帰りで山も温泉も楽しむ欲張りコースガイド。関東周辺の山と立ち寄り湯【山と溪谷4月号】

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雑誌『山と溪谷』2025年4月号の特集は「登山者に欠かせぬ 風呂、酒、山小屋土産」。登山を彩るのは、山登りそのものだけではありません。山を下りてからのひと風呂や一杯、その山ならではの土産物といったアクセントが、山行をいっそう豊かにします。いつもの登山をより楽しくする、登山と切っても切れない、そんな3つのこと・ものを紹介する特集から、関東周辺の山と温泉を楽しむコースガイドを抜粋します。

構成=山と溪谷編集部

目次

三頭山(みとうさん)と蛇の湯温泉たから荘

東京都・山梨県/1531m

三頭山西峰の山頂
三頭山西峰の山頂。樹林に囲まれるが富士山や雲取山の眺めがよい

奥多摩三山の最高峰でブナの大木も見られ、深山味があふれる三頭山。かつては車道終点で、三頭山の玄関口だった数馬(かずま)の集落は、今もかやぶき屋根の民家が多い。なかでも蛇の湯温泉たから荘は江戸中期の建築とされ、豪壮なたたずまいを誇る。

おすすめプランは都民の森バス停から落差約30mの三頭大滝、三頭沢経由で三頭山に登頂。南下して笹尾根(ささおね)を下り、蛇の湯温泉たから荘へ下山するもの。手頃で、変化もあるコースだ。

(文・写真=石丸哲也)

施設情報

蛇の湯温泉たから荘

蛇の湯温泉たから荘

かつては秘境と言われた三頭山の山あいに湯けむりを上げる。築300年という兜造りの老舗温泉旅館だ。男女それぞれに内湯があるが、一時に入浴できるのは6~7人程度。電話で確認して行くのが確実だ。

所在地 東京都西多摩郡檜原村数馬2465
TEL 042-598-6001(9時~21時)
営業時間 10時~17時
定休日 不定休
入浴料 1,000円

MAP&DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数:日帰り
歩行時間: 計4時間30分(ヤマタイム計算値)
行程:都民の森・・・森林館・・・大滝休憩小屋・・・ムシカリ峠・・・三頭山西峰・・・ムシカリ峠・・・分岐・・・槇寄山・・・仲ノ平
総歩行距離:約9,500m
累積標高差:上り 約876m 下り 約1,204m
コース定数:20
アクセス:[公共交通機関]行き JR五日市線武蔵五日市駅(バス1時間15分、1,120円、西東京バス TEL:042-596-1611)都民の森バス停 ※数馬で乗換の場合あり。都民の森休園日は数馬~都民の森間運休/帰り 仲の平バス停(バス1時間4分、1,120円、西東京バス)武蔵五日市駅
[マイカー]都民の森に駐車場あり(約100台、無料)
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プロフィール

山と溪谷編集部

『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。

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雑誌『山と溪谷』特集より

1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。

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