新緑と花を同時に楽しむ! 初夏に登りたい関東の低山ハイキングコース6選

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大型連休のころ、関東の低山は新緑の季節を迎える。鮮やかな緑に彩りを添える初夏の花を楽しめる季節でもある。ファミリーでも歩きやすいミニハイクから日帰り登山まで、おすすめのハイキングコースを紹介しよう。

目次

秩父の里山でツツジと展望を楽しむ蓑山(みのやま)

埼玉県秩父市/582m

蓑山 山頂一帯は公園として整備されている
山頂一帯は公園として整備されている

山頂周辺が県立公園の「美の山公園」として整備されている、埼玉県秩父市と皆野町の境にそびえる蓑山。約8000本のサクラが植栽され、「関東の吉野山」として知られる。ソメイヨシノやヤマザクラ、サトザクラなど、見られるサクラの品種も多く、長期間サクラの花を楽しめるのが魅力だ。4月下旬〜ゴールデンウイークごろは、山頂付近のサトザクラ(ヤエザクラなど)が楽しめそうだ。

サクラ以外にも山頂周辺で見られる花は多く、ゴールデンウイーク前後に見頃を迎えるのはヤマツツジ。登山道沿いや、山頂近くのツツジ園地で花が一面に咲き乱れ、新緑と鮮やかな朱色の花のコントラストが美しい。

蓑山 山頂付近、花の森
山頂付近、花の森はさまざまな種類のサクラが咲く
蓑山 山頂付近にはヤマツツジの群生地が点在
山頂付近にはヤマツツジの群生地が点在

山頂まで車道が通じ、車でアクセスできるが、秩父鉄道の駅を起点に、新緑のなか、春の小さな草花を探しながら、登山道をのんびりと歩くのがおすすめ。山頂は奥武蔵や秩父方面の山々の眺めがすばらしく、コンクリート造りの展望台からは秩父の誇る名峰・武甲山(ぶこうさん)や両神山(りょうかみさん)の堂々とした姿が眺められる。

(文・写真=西野淑子)

蓑山山頂 東展望台
蓑山山頂、東展望台からは外秩父方面の山が見渡せる

MAP&DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間10分
行程:親鼻駅・・・お犬のくぼ・・・パノラマデッキ・・・蓑山・・・和銅遺跡・・・和銅黒谷駅
総歩行距離:約5,700m
累積標高差:上り 約507m 下り 約484m
コース定数:13
アドバイス:花の見頃はサクラ(ソメイヨシノ、ヤマザクラなど)が4月上旬〜下旬、ヤマツツジが4月下旬〜5月上旬。
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