新緑と花を同時に楽しむ! 初夏に登りたい関東の低山ハイキングコース6選

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大型連休のころ、関東の低山は新緑の季節を迎える。鮮やかな緑に彩りを添える初夏の花を楽しめる季節でもある。ファミリーでも歩きやすいミニハイクから日帰り登山まで、おすすめのハイキングコースを紹介しよう。

目次

アカヤシオの山から日光連山を展望する鳴虫山(なきむしやま)

栃木県日光市/1104m

栃木県日光市、市街地近くにそびえるのは、東武日光駅またはJR日光駅から歩くことができる手軽さも魅力の山。春の鳴虫山を彩る花木がツツジ。山頂周辺はアカヤシオが多く、4月中旬〜下旬には、濃いピンクの花が芽吹き前の山を鮮やかに彩る。同じ時期にはミツバツツジも多く見られる。

神ノ主山から鳴虫山に向かう樹
神ノ主山から鳴虫山に向かう樹林にミツバツツジが見られた

アカヤシオの見頃が過ぎると、楚々とした花姿が美しいシロヤシオが新緑の中に純白の花をつける。木々の緑が色濃くなってくると、朱色のヤマツツジも目につくようになる。登山道沿いの花木を愛でながら歩くのが楽しみな季節だ。

山小屋風の駅舎の東武日光駅
山小屋風の駅舎の東武日光駅からスタート
鳴虫山のアカヤシオ(写真=たけ)
鳴虫山のアカヤシオ(写真=たけ

駅を起点に、神ノ主山(こうのすやま)、鳴虫山、合峰(がっぽう)、独標(どっぴょう)と周回するルートがよく歩かれている。歩行時間はそれほど長くないが、適度にアップダウンがある上、木の根が露出した斜面の登下降もあり、気が抜けない。鳴虫山の山頂は木々に覆われているが、樹林越しに日光連山が見渡せる。また、独標からの下りも樹林越しに日光連山が雄々しく眺められる。登山道の終点には憾満ヶ淵(かんまんがふち)があり、渓谷美を満喫しながら一息ついていきたい。

(文・写真=西野淑子)

山頂付近から女峰山を望む(写真=mura3)
山頂付近から女峰山を望む(写真=mura3

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間10分
行程:東武日光駅・・・鳴虫山登山口・・・神ノ主山・・・鳴虫山・・・合方・・・独標・・・憾満ヶ淵・・・分岐・・・神橋バス停
総歩行距離:約8,800m
累積標高差:上り 約735m 下り 約682m
コース定数:18
アドバイス:花の見頃はアカヤシオが4月中旬〜下旬、シロヤシオは5月上旬〜中旬。下山後は日光東照宮などの社寺めぐりと組み合わせてもよい。神橋(しんきょう)から東武日光駅まで歩くこともでき、所要約20分。
青白い水をたたえた憾満ヶ淵
青白い水をたたえた憾満ヶ淵
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