新緑の時期におすすめ!絶景の富士山展望ハイキング厳選6コース

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富士山撮影をライフワークとして、中央線沿線の山をはじめ低山の四季折々の風景を撮影し、数多くの山岳写真作品を発表している低山フォトグラファー・渡邉明博さんによる『2時間で楽しめる!絶景の富士山展望ハイキング』(山と溪谷社刊)。首都圏周辺で富士山が眺められる200以上もの山からお気に入りの56山をセレクトし、2時間程度で山頂まで登れる初・中級向けの日帰りコースを紹介している。今回はそんなスペシャリストが厳選した山のなかから、この時期おすすめの6コースをピックアップ!

文・写真=渡邉明博

目次

切り立った岩山の山頂は三六〇度の眺望釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)

山梨県/1641m

富士山と青空とツツジ、新緑の構図

釈迦ヶ岳は、急峻な山を意味する「嵯峨(さが)」に由来し、嵯峨ヶ岳と呼ばれていたのが釈迦ヶ岳に変化したという。たしかに、山頂直下の険しい岩壁である屏風岩やゴツゴツの岩だらけの山頂を見ると、山名の由来にうなずける。

河口湖周遊バスのすずらんの里入口バス停から出発し、舗装路を歩いて行くと道路沿いに登山口の看板がある。最初こそゆるやかだが、やがて鎖場や岩場が続く。両手を使い、やっとの思いで山頂に着くと、三六〇度のパノラマで、南アルプスや八ヶ岳、奥秩父山系が見え、苦労が吹き飛ぶ絶景が広がる。

南アルプスの山並みと雲海が広がる、幻想的な景色

また、富士山をバックに小さな二体の仏様が安置され、フォトジェニックな風景だ。山頂を後にしたらヤセ尾根を注意して進み、やがて日向坂(ひなたざか)峠(ドンベイ峠)で車道に出て、ここから舗装路歩き。スズラン群生地を見学してバス停へ戻ろう。

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間35分
行程:すずらんの里入口・・・釈迦ヶ岳登山口・・・神座山川分岐・・・釈迦ヶ岳・・・府駒山・・・日向坂峠(ドンベエ峠)・・・スズラン群生地・・・釈迦ヶ岳登山口・・・すずらんの里入口
総歩行距離:約10,965m
累積標高差:上り 約794m 下り 約794m
コース定数:20

ガイドブック紹介

本書の各コースガイドページには「コース詳細ページ」のQRコードが掲載されており、スマートフォンで読み取ると、コースデータが表示される。登山計画作成などにぜひご利用いただきたい。また今回紹介した以外にも多数のコースが収録されているので、ぜひチェックしてみよう!

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プロフィール

渡邉 明博

1957年生まれ。富士山撮影をライフワークとし、最近では中央線沿線の山をはじめ、低山の四季折々の風景を撮り続けている。『すばらしい富士に出逢える!富士山絶景撮影登山ガイド』(山と溪谷社)をはじめ、富士山関連の著書を多数執筆。山岳写真ASA会長。(写真=水谷和政)

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