新緑の時期におすすめ!絶景の富士山展望ハイキング厳選6コース

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富士山撮影をライフワークとして、中央線沿線の山をはじめ低山の四季折々の風景を撮影し、数多くの山岳写真作品を発表している低山フォトグラファー・渡邉明博さんによる『2時間で楽しめる!絶景の富士山展望ハイキング』(山と溪谷社刊)。首都圏周辺で富士山が眺められる200以上もの山からお気に入りの56山をセレクトし、2時間程度で山頂まで登れる初・中級向けの日帰りコースを紹介している。今回はそんなスペシャリストが厳選した山のなかから、この時期おすすめの6コースをピックアップ!

文・写真=渡邉明博

目次

隣の姥子山まで縦走し、ダブルで絶景富士を拝む雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)

山梨県/1874m

大月市の秀麗富嶽十二景1番の山頂だけあって、富士山が美しい

渡り鳥であるガンが、その腹をこするようにして越えていった大(おお)峠に「雁ガ腹摺」と名が付き、その近くの頂が山名になったのである。南大菩薩(みなみだいぼさつ)周辺には、「雁ガ腹摺」を名乗る山が 3つあり、当山のほかは笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらすりやま)と牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)。3山すべてを踏破するのもおもしろい。

雁ヶ腹摺山は自然がとても魅力的で、シオジ、モミ、ツガなどのさまざまな植物を見ることができる。なかでも 6月中旬に見ごろとなるミツバツツジは 2~3mの高さがあり、みごとだ。また、秋にはカエデやナナカマドなどが山を彩る。

登山口である大峠へはタクシーかマイカーで行く。大峠の駐車場からわずか 1時間で山頂に立つことができ、難所はないので初心者も楽しめるだろう。道中も富士山を望めるが、山頂に着いたらさらに美しい富士の姿を拝むことができる。登頂後は隣の姥子山(うばこやま)へと縦走したい。姥子山は西峰と東峰に分かれているが、眺望は東峰の方がよく、富士山と南アルプス、遠くスカイツリーまでも見える。帰りに再度、雁ヶ腹摺山で富士山を眺め、大峠に戻ろう。

雁ヶ腹摺山は、旧500円札の絵柄になったことでも知られる

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間25分
行程:大峠・・・雁ヶ腹摺山・・・白樺平・・・白樺平・・・雁ヶ腹摺山・・・大峠
総歩行距離:約6,114m
累積標高差:上り 約760m 下り 約760m
コース定数:32

ガイドブック紹介

本書の各コースガイドページには「コース詳細ページ」のQRコードが掲載されており、スマートフォンで読み取ると、コースデータが表示される。登山計画作成などにぜひご利用いただきたい。また今回紹介した以外にも多数のコースが収録されているので、ぜひチェックしてみよう!

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プロフィール

渡邉 明博

1957年生まれ。富士山撮影をライフワークとし、最近では中央線沿線の山をはじめ、低山の四季折々の風景を撮り続けている。『すばらしい富士に出逢える!富士山絶景撮影登山ガイド』(山と溪谷社)をはじめ、富士山関連の著書を多数執筆。山岳写真ASA会長。(写真=水谷和政)

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