新緑の時期におすすめ!絶景の富士山展望ハイキング厳選6コース

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富士山撮影をライフワークとして、中央線沿線の山をはじめ低山の四季折々の風景を撮影し、数多くの山岳写真作品を発表している低山フォトグラファー・渡邉明博さんによる『2時間で楽しめる!絶景の富士山展望ハイキング』(山と溪谷社刊)。首都圏周辺で富士山が眺められる200以上もの山からお気に入りの56山をセレクトし、2時間程度で山頂まで登れる初・中級向けの日帰りコースを紹介している。今回はそんなスペシャリストが厳選した山のなかから、この時期おすすめの6コースをピックアップ!

文・写真=渡邉明博

目次

都民の森にあり、よく整備されたコース 三頭山(みとうさん)

東京都/1531m

東京都と山梨県にまたがる三頭山にはブナの原生林が残り、トチノキやカツラなどの広葉樹に包まれている。新緑や紅葉が美しく、すばらしい景観の山だ。1990(平成 2)年に、東京都が三頭山周辺を「都民の森」として整備したことで、さまざまな施設や複数の登山コースが作られた。丁寧に道標が立てられ、随所にトイレやベンチが用意されているので、安心して登山を楽しめるだろう。

山頂からの富士山

鞘口(さいぐち)峠を経由して、山頂部へ。三頭山は3つの「西峰」「中央峰」「東峰」からなっていて、最高地点は中央峰。実質的に山頂として扱われている西峰がいちばん広く、多くの登山者がくつろいでいる。南北に広大な展望が開け、冬の晴れた日は富士山の裾野まで見ることができる。

下山はムシカリ峠まで階段が続くので、転倒に気をつけたい。ムシカリ峠からは三頭大滝の方面へ向かい、吊橋から滝を眺め、ウッドチップが敷かれた森林セラピーロードを通って出発地へと周回しよう。

西峰の山頂

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 2時間55分
行程:都民の森・・・森林館・・・鞘口峠・・・三頭山西峰・・・ムシカリ峠・・・大滝休憩小屋・・・森林館・・・都民の森
総歩行距離:約5,444m
累積標高差:上り 約735m 下り 約735m
コース定数:15

ガイドブック紹介

本書の各コースガイドページには「コース詳細ページ」のQRコードが掲載されており、スマートフォンで読み取ると、コースデータが表示される。登山計画作成などにぜひご利用いただきたい。また今回紹介した以外にも多数のコースが収録されているので、ぜひチェックしてみよう!

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プロフィール

渡邉 明博

1957年生まれ。富士山撮影をライフワークとし、最近では中央線沿線の山をはじめ、低山の四季折々の風景を撮り続けている。『すばらしい富士に出逢える!富士山絶景撮影登山ガイド』(山と溪谷社)をはじめ、富士山関連の著書を多数執筆。山岳写真ASA会長。(写真=水谷和政)

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