群生するアジサイ、ツツジ、スズラン・・・ 梅雨の6月に登りたい花の山
6月は梅雨の雨を受けて花々がみずみずしく輝く季節。この時期だからこそ登りたい、花の名山を紹介します。
文=石丸哲也
目次
湿原と牧場でレンゲツツジの花を愛でる
赤城山(あかぎやま)・地蔵岳(じぞうだけ)
赤城公園ビジターセンター~小沼平(こぬまだいら)~地蔵岳~新坂平(しんざかだいら)/日帰り 2時間25分
上毛三(じょうもうさん)山最高峰で日本百名山にも選定されている赤城山はいくつものピークがあり、最高峰の黒檜山(くろびさん)に登山者が集中する。しかし、初夏に咲くレンゲツツジの花を満喫したいなら、その南西に頭をもたげる地蔵岳がおすすめだ。登山口ではミニ尾瀬とも呼ばれる覚満淵(かくまんぶち)の水辺に咲く花、下山口では赤城白樺牧場の群生を楽しめるからだ。
赤城山ビジターセンターバス停で下車したら覚満淵へ。池の周りに湿原が発達し、その湿原に沿うようにレンゲツツジが咲く。ひと登りした鳥居峠で覚満淵を見下ろし、小地蔵岳の山腹をトラバースして登ると、こぢんまりとした火口湖の小沼(この)北側に着く。車道を少し歩き、八丁峠からは地蔵岳の急斜面となるが、視界が開け、背後に小沼を見下ろして登れる。電波塔が立つ地蔵岳山頂は小広く、大沼(おの)を隔てた黒檜山と駒ヶ岳、その左に尾瀬や奥日光の山並みを眺められる。西へ、ミズナラなどの樹林を急下降して、新坂平に着けば、車道の反対側に赤城白樺牧場の10万株というレンゲツツジの群生が広がる。
MAP
6月に見られる花
レンゲツツジの見頃は6月上旬〜中旬。同じころ、林下や登山道沿いにマイヅルソウ、ツクバネウツギ、サラサドウダン、キンポウゲなども咲く。
山麓情報
赤城山ビジターセンターバス停傍らの赤城公園ビジターセンターでは赤城山の成り立ちや地質、動植物などを解説する展示があり、観光案内やパンフレット配布も行なう。9時〜15時45分、月曜定休(祝日場合、翌日。GW、5月末〜6月中旬は無休)、無料。
目次
山を歩く、花を楽しむ
全国で人気の花の山、関東周辺「花の百名山」のコースガイドや、花に関するコラムを掲載。
こちらの連載もおすすめ
編集部おすすめ記事

- 道具・装備
- はじめての登山装備
【初心者向け】チェーンスパイクの基礎知識。軽アイゼンとの違いは? 雪山にはどこまで使える?

- 道具・装備
「ただのインナーとは違う」圧倒的な温かさと品質! 冬の低山・雪山で大活躍の最強ベースレイヤー13選

- コースガイド
- 下山メシのよろこび
丹沢・シダンゴ山でのんびり低山歩き。昭和レトロな食堂で「ザクッ、じゅわー」な定食を味わう

- コースガイド
- 読者レポート
初冬の高尾山を独り占め。のんびり低山ハイクを楽しむ

- その他
山仲間にグルメを贈ろう! 2025年のおすすめプレゼント&ギフト5選

- その他