あなたが見ている景色の裏にはとんでもない歴史があるかも。『ムー』編集者に教わる神秘の山

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意外に思う方も多いかもしれないが、日本には数多くの信じられないような伝説が存在している。なかでも、山に関わる超常現象や伝承は数知れない。あなたがいつも見ている景色のすぐそばには、とんでもない歴史が隠されているのかも‥‥‥。神秘の山をムーの編集に携わる中村さんに教えてもらった。モデルコースつきで4つの山を全国から紹介!

文=中村友紀 写真=『ムー』編集部、山と溪谷オンラインから転載

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中村友紀さん
教えてくれた人 中村友紀さん
なかむら・ゆうき/埼玉県出身。1980年代からニューエイジ系の編集プロダクションに所属。精神世界関係の書籍編集・出版に関わる。その縁で月刊『ムー』にて編集・執筆活動を開始し、フリーとなる。気がつけば、いつしか編集部でも最古参クラスに……。

ピラミッド・ネットワークの中心地 尖山(とがりやま)

富山県/559m

中新川郡立山町芦峅寺・常願寺川畔からの尖山(写真=柳木昭信)
中新川郡立山町芦峅寺・常願寺川畔からの尖山(写真=柳木昭信

富山県立山町(たてやままち)の尖山。標高はわずか559mしかない。登山という意味では、物足りない山かもしれない。だがその姿はきれいな円錐形で、まるでピラミッドのように見える。一方向だけではなく、四方のどこから見てもみごとな円錐形なのだ。

尖山の山頂からは立山連峰が見える(写真=Darun)
尖山の山頂からは立山連峰が見える(写真=Darun

こうした美しい山は、古代から信仰対象となることが多かった。実際、山頂にはストーンサークルと思われる人工的な石組みが残されている。鏡などの出土品もあったというから、古代人にとって重要な祭祀場だったのだろう。

北日本新聞の紙面
ピラミッドやUFO基地かもしれないとして、北日本新聞で取り上げられたことも

1980年代、尖山ピラミッド説が流れた。発信源は当時富山大学の教授だった山口博(やまぐちひろし)。当然、人々の注目を集めた。教授によれば尖山は、近くにある二上山と五箇山の天柱石とセットになっているのだという。3つの山の山頂を直線で結ぶと、きれいな正三角形が描かれるからだ。

さらに、超古代に天祖人祖神宮神殿があったとされる御皇城山(おみしろやま)と夫婦山(めおとやま)と尖山を結んでも、やはり正三角形になる。

それだけではない。御皇城山と夫婦山を結ぶラインを南へ延長していくと、今度は位山(後述)へ、二上山と天柱石の中間点と尖山を結んだラインを東へ延ばすと皆神山(みなかみやま)へとつながっていくのである。いずれも超古代の日本のピラミッドとされる山であり、これらは意図的に配置されているというのだ。

レイライン

なぜそうなるのか。ここで重要になるのが、ピラミッド=エネルギーシステム論だ。中国の風水では、大地を巨大なエネルギーが流れ下っているとする。これを龍脈という。一方、ヨーロッパではレイラインという、やはり大地のエネルギーを指し示す言葉があり、重要な聖地や教会はこのライン上に建設されているといわれている。

ピラミッドは、こうした大地のエネルギーの噴出点であり、さらにそれらが結ばれることで壮大なエネルギー・ネットワークが形成されるというのだ。尖山も、このシステムの一環だというわけである。先に挙げた山頂のストーンサークル付近では、磁気異常が観測されたという話もある。もしかするとそれも、この大地エネルギーの影響なのかもしれない。

ちなみに『竹内文書』(後述)によれば、尖山は超古代から特別な聖地だった。上古第24代天仁仁杵身光天皇(アメノニニギノスメラミコト)の神殿があったとされている場所なのだ。

しかも天皇は、尖山から「天の浮舟」(UFOか?)に乗って、世界中を飛びまわっていたというのである。実際、尖山ではUFOの目撃例も多く、発着基地があるとか、飛行の際に灯台のような役割を果たしているのではないかなど、さまざまな説がささやかれている。

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 2時間5分
行程:尖山登山口・・・夏椿峠コース入口・・・尖山登山道入口・・・尖山・・・尖山登山道入口・・・夏椿峠コース入口・・・尖山登山口
総歩行距離:約5,200m
累積標高差:上り 約379m 下り 約379m
コース定数:9
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