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気になるアイツが、今シーズン人気沸騰の予感。スプリットボードがクールでアツい!

道具・装備 2017年11月30日

各地からの雪の便りを聞くかぎり、スノーシーズンの滑りだしは上々。雪山大好きのみなさん、もう初歩き、初滑りは済ませましたか?
さて、ここ数年、バックカントリースキー&スノーボードが盛り上がりを見せていますが、ぱかっと2つに割れるスノーボードを見たことはありませんか。その名はスプリットボード。人気急上昇中のアイテムです! どんな道具なのか気になっていたあなたに、かいつまんでご説明いたしましょう。

写真/中西隆弘、小山幸彦 文/五十嵐雅人(編集部)

編集部注:この記事は『山とスキー2018』のスプリットボード企画内の記事と、企画監修者・廣田勇介さんのエッセイの内容をもとに再構成したものです

 

従来の一枚板のスノーボードをソリッドボード、中央で2分割できるものをスプリットボードと呼んで区別する [GENTEMSTICK/スティングレー チョップスティック]

 

スプリットボードが誕生したのは今から20年前のこと。スノーボードを縦半分に割って、歩行可能にしたこの道具は、ごく一部のマニアだけが使用するモノでした。しかし、ここ数年のあいだに改良が加えられたことで、雪山で本当に「使える道具」に進化したのです。

スプリットボード専用のバインディング。歩行モード(スキーモード)と滑走モード(ライドモード)に、芸術的ともいえる美しい動きで対応する [BURTON/ヒッチハイカー]

 

滑走モードから歩行モードへと移行する仕組みはごくシンプル。板の両端のクリップと、中央寄りのフックを開放すれば2分割されます。分割したら左右を入れ替え。入れ替えてカーブのある方を内側にすることで、エッジに乗りやすくなるのです。そしてバインディングを取り付ければ歩行モードに。逆の手順を踏めば滑走モードとなります。

山とスキー2018』より転載

 

スプリットボードは、多くのバックカントリースノーボーダーが感じていた「スキーは移動がラクでいいよね。こっちは板を背負ってスノーシューで大変なのにさ」という思いを解消する道具です。浮力のある板にシールを貼って斜面を登る。スキーヤーだけが享受していた一歩一歩スライドさせて登る楽しみを、自分たちのものにしたのです。

白馬連峰・天狗原の斜面をテレマーカーとともに登る

 

滑降の楽しさは言わずもがな。スノーボードの方がスキーよりも浮力があるぶん、パウダースノーはお手のもの。ソリッドボードではスノーシューを背負っての滑降となりますが、スプリットボードは身軽です。軽さは自由度の高い滑りにもつながります。

パウダースノーをスプリットボードで颯爽と滑走!

 

いいことずくめのようなスプリットボードですが、デメリットもあります。ブーツが軟らかくエッジが効きづらいので、硬い斜面のトラバースは大変です。また、モードの切り替えに時間がかかるので、登ったり降りたりの繰り返しの多いルートでは、同行のスキーヤーを待たせることがあるかもしれません。

モード切り替えにはそれなりに時間がかかるのが難点

 

スキーはそもそも「移動するため」に発明された道具。スノーボードは「遊ぶため」に発明されたオモチャ。両者のいいとこどりをした道具が、スプリットボードといえるでしょう。メリットとデメリットを理解したうえで、新しい雪山の世界へ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

山とスキー2018』では、バックカントリースキーのビギナー向けに、「基礎知識」「用具の基礎知識と選び方」「歩行技術」について懇切丁寧に紹介。詳細マップ付きのコースガイドもあります。今シーズン注目のスプリットボード企画も要チェック!

 

山とスキー 2018、11月29日発売!

特集は「山スキー入門」、山スキーの基礎知識を知る・学ぶために、はじめての山スキーをドキュメントで紹介。
また、初めての人が最も悩む用具の選び方も、スキーから小物まで詳細に紹介。

その他、遭難事例とリスクマネジメント、全国ビギナー向けコースガイド、話題必至の「デナリ滑降成功!佐々木大輔インタビュー」など、山スキーのすべてがここにあります!

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