花の季節の前奏曲、カタクリの花が咲く山へ

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早い場所では3月中旬から咲き始めるカタクリ。カタクリ群生地がある山を全国から8山紹介する。今シーズンは花期が早い可能性もあるのでご注意を。

構成=山と溪谷オンライン

目次

角田山 海抜0m、海から楽しむ花と展望の山(新潟)

新潟県の日本海に面した位置にある角田山は、バラエティに富んだ楽しみが待っている。登山中は海の展望がまぶしく、晴れれば日本海を挟んで佐渡ヶ島がクッキリと見える。

カタクリのお花畑(写真=山人さんの登山記録より)

角田岬と灯台(写真=山人さんの登山記録より)

雪が融けてカタクリが咲き始める3月中旬~4月中旬の角田山は山野草の宝庫。カタクリだけではなくユキワリソウなど、春の花が咲き乱れる。登山コースも7つ用意されていて、さまざまなコース取りもできる楽しみが非常に多い山だ。

花と展望を楽しむなら、海抜0mからスタートする灯台コースがおすすめだ。

ユキワリソウの花も多い(写真=モーちゃんさんの登山記録より)

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間5分
総歩行距離:5,408m /上り標高: 577m 下り標高: 577m
行程:角田岬灯台(08:00)・・・五ヶ峠分岐(09:30)・・・角田山(09:50)・・・五ヶ峠分岐(10:05)・・・角田岬灯台(11:05)
高低図
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関連する登山記録

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この記事に登場する山

東京都 / 奥多摩

御前山 標高 1,405m

 早春、カタクリの花が咲き、それを見に訪れる登山者の多い山で、大岳山、三頭山とともに奥多摩を代表する山である。  北側の栃寄(とちより)の近くに森林公園がある。一帯は観光客によるカタクリその他の野草の乱掘が気になる。ここも自然災害により三頭山の二の舞にならなければよいが。  さて、この山へは北面から登っていくのが人気だ。山頂近くになると雑木林の下生えにピンク色に咲くカタクリの花の群れが見られる。御前山山頂からは展望は余りよくないが、下山路を南方の湯久保(ゆくぼ)尾根へと下ってゆくと、丹沢方面の山々が見えてくる。すぐ眼前の山稜は浅間(せんげん)尾根で、春は浅間嶺一帯の桜が美しい所である。  奥多摩駅で下車、境橋から御前山山頂、湯久保ノ頭から北秋川へ下り、武蔵五日市駅まで約5時間の行程。

新潟県 /

坂戸山 標高 634m

新潟県南魚沼市にある山で、南魚沼市街の東側にそびえる低山。山全体が街のシンボル的存在となっていて、山頂には直江兼続ゆかりの山城跡(国指定の文化財)が残る。 花の美しい山として知られ、とくに春先のカタクリは有名。イチゲ、エンゴサク、イワカガミ、ショウジョウバカマ、イカリソウなども同じ頃に見ることができる、春のハイキングに最適の山。とくにカタクリの群落は有名で、多くの登山者がカタクリ咲く初春に入山する。 山頂からの展望も素晴らしく、南魚沼市を眼下に見下ろし、苗場山、谷川連峰、八海山、守門岳など周囲の山々が見渡せる。

新潟県 /

角田山 標高 482m

角田山は四季を通して登山者が絶えない山である。展望を楽しむ人、花を楽しむ人、体力トレーニングなど、目的は多様で、学校登山の山としても親しまれている。とくに春は色とりどりの雪割り草、カタクリと百花繚乱となる。 登山口は7つあり、角田岬からの灯台コースは花を楽しむことが出来る。山頂には二等三角点がある。

今がいい山、棚からひとつかみ

山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。

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