紅葉の槍穂高に登る! 眺める! 北アルプス南部エリア【紅葉コースガイド2025】

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紅葉絶景の王道・涸沢(からさわ)をはじめとした槍・穂高(やり・ほたか)連峰、燕岳(つばくろ)など常念(じょうねん)山脈の紅葉登山コースを、エリアに精通したカメラマン・渡辺幸雄さんが紹介します。

文・写真=渡辺幸雄

目次

槍穂高を望む絶景地で紅葉を楽しむ 蝶ヶ岳(ちょうがたけ)

北アルプス/2677m
 9月下旬〜10月中旬

蝶ヶ岳稜線からの紅葉と穂高
蝶ヶ岳稜線からの紅葉と穂高

蝶ヶ岳をはじめとする常念山脈は梓川を挟んで槍・穂高連峰と並行して延びる。そのため展望が優れ、槍穂高の展望台をして人気が高い。また槍穂高と異なり、鎖場などの岩場もなく、秋山でも安心して登山ができる。蝶ヶ岳の紅葉は三股から山頂部まで続く樹林帯が第一。針葉樹を中心にした森だが、その中にイタヤカエデやダケカンバなどは映える。また稜線上には草もみじやウラシマツツジなどの紅葉も見られる。三股からの蝶ヶ岳登山道は近年再整備が進み、荒れていた登山道が階段状で歩きやすくなっていて安心だ。

三股登山道の紅葉 
三股登山道の紅葉 
蝶ヶ岳からの常念岳の展望
蝶ヶ岳からの常念岳の展望

MAP&DATA

高低図
最適日数:1泊2日
コースタイム:【1日目】5時間5分
【2日目】3時間25分
行程:【1日目】
三股・林道ゲート・・・三股・・・まめうち平・・・蝶ヶ岳
【2日目】
蝶ヶ岳・・・まめうち平・・・三股・・・三股・林道ゲート
総歩行距離:約11,536m
累積標高差:上り 約1,454m 下り 約1,454m
コース定数:34
アドバイス:蝶ヶ岳登山口の三股のほど近くに「ほりでーゆ〜四季の郷」があり、宿泊のみならず日帰り入浴もできる。登山後の汗を流すのにおすすめ。また「須砂渡食堂」は隠れた人気があり常連者も多い。
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プロフィール

渡辺幸雄(わたなべ・ゆきお)

1965年埼玉県越谷市生まれ。1987年東京綜合写真専門学校卒。北穂高小屋勤務を経て、フリーカメラマンに。近年はネパールのフォト・トレッキング・ツアー(アルパインツアーサービス主催)などの写真セミナーも開催。山岳雑誌やカメラ雑誌、カレンダー制作等で活躍中。日本山岳写真集団最終代表、(公社)日本写真家協会会員。

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