夏の六甲山で夕涼みハイキング!夕景・夜景も楽しめる絶景コース4選
猛暑の夏に近郊の低山は暑すぎる......でも山には行きたい!そんなときおすすめなのが、六甲山。六甲山上はもともと避暑地として開発された背景もあり、近年はそれなりに暑いものの、それでも山麓と比べると5度くらいは気温が低い。公共交通機関を使ってアクセスし、比較的涼しい山上を歩くコースがいろいろ設定できる。夜間運行する交通機関もあるので、山上でゆったりと夕涼みや夜景を楽しめるのも魅力だ。ヘッドランプは忘れずに。
文・写真=根岸真理
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お手軽山上ハイキングで「100万ドルの夜景」を堪能六甲山上駅~掬星台(きくせいだい)
六甲ケーブルは、山麓駅からわずか10分で標高約700mの山上駅へ運んでくれる便利な路線。また摩耶山(まやさん)には、「まやビューライン」というケーブル&ロープウェイがある。これらを結ぶコースは、涼しい山上エリアだけを歩くので、夏場も快適だ。
六甲ケーブルの六甲山上駅で降り、東側の天覧台(てんらんだい)で景色を眺めてから出発。ゴールの掬星台(きくせいだい)との景色の違いを比べてみるとおもしろい。
記念碑台でひと息ついて、主稜線北側に延びるノースロードへ。緑陰が心地よく、歩きやすい道だ。シュラインロードを経由して、コース中で唯一、北側の眺望が楽しめるダイヤモンドポイントをめざそう。 三国池のほとりを通って、自然の家前までは急な下り坂。「そうぞうのすみか」としてリニューアルされた敷地内を通り抜けて穂高湖へ。まるで高原の湖のような雰囲気で、避暑地気分が味わえる。カフェもあるので、冷たいドリンクで一服するのもよい。
コース中唯一の急な登り、アゴニー坂をこなし、摩耶山天上寺(てんじょうじ)へ。境内からは明石海峡や播磨灘が眺められる。ゴールの掬星台は「1000万ドルの夜景」で有名なスポット。夏休み期間はロープウェイの終発が20時50分なので、夜景タイムをゆっくり楽しめる。
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プロフィール
根岸真理(ねぎし・まり)
六甲山西端の神戸市須磨区生まれ。現在は六甲山東端の宝塚市在住。アウトドア系を得意とするフリーライター。親に連れられ、歩き始めると同時に須磨の山に登っていたため六甲登山歴60年。アルパイン歴は約30年。 神戸新聞「青空主義」欄で月に1回六甲山の情報(六甲山大学)を発信中。主な著書に『六甲山を歩こう!』『六甲山シーズンガイド春夏』『六甲山シーズンガイド秋冬』など。兵庫県立六甲山ガイドハウスで「山の案内人」ボランティア活動中。
今がいい山、棚からひとつかみ
山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。
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