膝が痛いけど山には行きたい！ 「下らない山」関西編5選

山城好きにはたまらない。下りはケーブルカーで 信貴山（しぎさん）

奈良県／437m
下りの累積標高差：約251m
スタート：信貴山下駅　ゴール：西信貴ケーブル高安山駅

信貴山とは生駒山地（いこまさんち）のほぼ南端、聖徳太子開基とされる朝護孫子寺（ちょうごそんしじ）がある山だ。境内に入るとでっかい張り子の寅があるのは、聖徳太子が毘沙門天を感得したのが寅年寅の日寅の刻だったことにちなむ。今年、阪神タイガースが今のままペナントレースを走り切れば、年末年始の境内は阪神ファンでごった返すことだろう。

歩き方はいくらもあるが、近鉄生駒線信貴山下駅から歩くとよい。西和清陵高校（せいわせいりょうこうこう）の先、真直ぐ信貴山に向かって延びる千本桜並木道は、今はなきケーブルの軌道跡だ。

門前町を歩き、仁王門から朝護孫子寺に入る。たくさんのお堂が並ぶ境内を抜け、本堂に参ったあと、多宝塔横から信貴山山頂の空鉢護法堂（くうはつごほうどう）へ。ここには戦国時代、松永弾正（まつながだんじょう）の居城、信貴山城があり、織田信長に攻められ、弾正は爆死したという。山頂から北の斜面は松永弾正の屋敷跡などが残っていて山城好きにはたまらない遺構だ。

屋敷跡まで下るまでに、左手に高安山（たかやすやま）への分岐があるのでたどっていく。高安山へは東から往復して道路を歩いて開運橋に向かう方がわかりやすいし早い。信貴生駒スカイラインを跨ぎ進んでいくと生駒縦走路に出る。高安山山頂はすぐそこだが、三角点があるだけなので特に行かなくてもよい。縦走路を左にとって、気象レーダーの横を通り、開運橋を渡ると西信貴ケーブル高安山駅はすぐ。寅のヘッドマークの付いた「しょううん」「ずいうん」は座席シートも寅柄だ。

MAP＆DATA

高低図

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最適日数：日帰り

コースタイム： 3時間5分

行程：信貴山下駅・・・信貴山バス停・・・朝護孫子寺・・・信貴山・・・高安山・・・開運橋・・・ケーブル高安山駅

総歩行距離：約5,500m

累積標高差：上り 約634m　下り 約251m

コース定数：14