
【東海地方】午前中に登山して、午後は観光、食事、温泉へ。往復3時間未満の超お手軽ハイキングガイド
最短は往復20分で絶景。普段登山はしない家族や友人でも、短いハイキングなら誘いやすいですね。午前中にちょっと登りにいって、昼には温泉に浸かったり食事を楽しめる、超お手軽ハイキングコースガイドの紹介です。スニーカーがあれば大丈夫。東海地方を中心に紹介します。
文・写真=土庄雄平
目次
山も海もひとり占め! 伊豆らしい絶景ハイキング 三筋山(みすじやま)
静岡県/821m
往復2時間45分
三筋山は静岡県東伊豆町に位置し、標高約821mの穏やかな山で、地域の自然を存分に感じられる人気のハイキングスポットだ。約80万年から20万年前に噴火を繰り返した天城火山の南斜面にあたり、緩やかな起伏の草原が広がる。登山口は稲取細野高原(いなとりほそのこうげん)の第一駐車場にあり、整備された登山道を進むと約1時間で山頂に到着する。道中はすがすがしい草原が続き、天城連山の雄大な山並みと青く広がる相模湾の絶景が楽しめる。山と海が織りなす伊豆半島ならではの情緒あふれるコースだ。
山頂には複数の風力発電の風車が並び、どこか異国情緒を漂わせる独特の景観を作り出している。晴れた日には高原の先に相模湾と伊豆大島が見え、海岸線に吸い込まれるような爽快なパノラマを楽しめる。緑鮮やかな高原に浮かぶ夏の雲や、黄金色に輝く秋のすすき原など、四季ごとに変わる自然の表情が楽しめ、何度訪れても飽きない魅力が詰まっている。三筋山の南東斜面に広がるすすき原は、毎年行なわれる山焼きによって美しい草原の景観が守られている。
下山後は東伊豆の温泉巡りを満喫したい。温泉天国と称される伊豆半島には、多彩な名湯が点在している。その中でも特におすすめなのが伊豆大川温泉だ。東伊豆では珍しい、トロリとした濁り湯が特徴で、無色透明の湯が多い地域の中でひときわ存在感を放つ。露天風呂からは雄大な太平洋と伊豆大島の絶景を楽しむことができ、登山の疲れをゆったりと癒やせる。
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プロフィール
土庄雄平(とのしょう・ゆうへい)
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員として働くかたわら、フリーの山岳自転車旅ライターとして活動する。春は日本アルプス山麓に咲く桜、夏は清流や滝の涼、秋は白山の紅葉、冬は東海地方の雪山に広がる霧氷と、四季折々の山の表情を求めて旅を続ける。ホーム山域は両白山地や阿智セブンサミット。離島の山や山奥にたたずむ秘湯も好む。いつか我が子と共に山登りを楽しむ日を夢見ている。
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