
【東海地方】午前中に登山して、午後は観光、食事、温泉へ。往復3時間未満の超お手軽ハイキングガイド
最短は往復20分で絶景。普段登山はしない家族や友人でも、短いハイキングなら誘いやすいですね。午前中にちょっと登りにいって、昼には温泉に浸かったり食事を楽しめる、超お手軽ハイキングコースガイドの紹介です。スニーカーがあれば大丈夫。東海地方を中心に紹介します。
文・写真=土庄雄平
目次
片道たった10分で、雲海と朝日が迎える絶景へ 押山(おしやま)
愛知県/773m
往復20分
愛知県豊田市に位置する押山は、標高約773mのなだらかな山で、初心者から気軽に登れる山として親しまれている。バス停・押山から稲武カントリークラブへ続く一本道を進み、標識に従って分岐を曲がる。道の突き当たりに車を停めれば、山頂までは徒歩わずか10分ほど。一本杉を抜けた先で視界が開け、そのまま頂上に到着する。ハイキングというより、気軽な散歩感覚で訪れられる展望スポットだ。
押山の大きな魅力は、早朝や秋から冬にかけて見られる雲海の絶景だ。特に日の出前後には、谷間を埋め尽くす白く幻想的な雲海が広がり、その上に山々の稜線が浮かび上がり、その光景は訪れる人を圧倒する美しさを誇る。雲海は天候や気温、風の具合によって現われ方が変わるため、タイミングを合わせて訪れる楽しみもある。押山の山頂からは北に木曽の御嶽山(おんたけさん)、西に駒山(こまやま)や猿投山(さなげやま)、振り返ると面ノ木(めんのき)峠の風力発電所まで望める。
下山後は、県境を越えて長野県根羽村(ねばむら)の「ひよもの里 じねん亭」へ立ち寄りたい。名物は「じねんじょのかばやき丼」。甘辛いタレが絡んだじねんじょはもっちりとした食感で、滋味あふれる旨味が広がる。白米との相性も抜群で、青のりの香りが食欲を引き立てる。
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プロフィール
土庄雄平(とのしょう・ゆうへい)
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員として働くかたわら、フリーの山岳自転車旅ライターとして活動する。春は日本アルプス山麓に咲く桜、夏は清流や滝の涼、秋は白山の紅葉、冬は東海地方の雪山に広がる霧氷と、四季折々の山の表情を求めて旅を続ける。ホーム山域は両白山地や阿智セブンサミット。離島の山や山奥にたたずむ秘湯も好む。いつか我が子と共に山登りを楽しむ日を夢見ている。
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