
【東海地方】午前中に登山して、午後は観光、食事、温泉へ。往復3時間未満の超お手軽ハイキングガイド
最短は往復20分で絶景。普段登山はしない家族や友人でも、短いハイキングなら誘いやすいですね。午前中にちょっと登りにいって、昼には温泉に浸かったり食事を楽しめる、超お手軽ハイキングコースガイドの紹介です。スニーカーがあれば大丈夫。東海地方を中心に紹介します。
文・写真=土庄雄平
目次
古墳と神社が歴史を伝える、名古屋市の最高峰 東谷山(とうごくさん)
愛知県/198m
往復1時間30分
愛知県名古屋市東部に位置する東谷山は、標高約198mで名古屋市内の最高峰として知られる。市街地からのアクセスがよく、お手軽ハイキングにもってこいのスポットだ。山麓に広がる東谷山フルーツパークから整備された登山道を歩けば、約30分で山頂に到達できる。道中は緑豊かな自然林に包まれ、四季折々の美しい自然と手軽に触れ合える。
東谷山には、希少なカモシカの姿も確認されており、その生態系の貴重さがうかがえる。歴史的にも貴重な場所で、山域には東谷山古墳群が点在。円墳・南社古墳と前方後円墳・中社古墳を結ぶ道を歩くと、古代に尾張地方を治めた首長の痕跡が今も息づいていることを感じられる。
山頂に鎮座する尾張戸神社(おわりべじんじゃ)は名古屋城の鬼門に位置し、江戸時代には尾張徳川家から篤い崇敬を受け、熱田神宮に次ぐ規模を誇る神社として栄えた。今では登山者でにぎわう憩いの場になっている。晴れた日には猿投山(さなげやま)の雄大な姿や、名古屋市街の高層ビル群を望み、自然と都市の調和が感じられる名古屋の貴重な山である。
下山後にぜひ訪れたいのが、東谷山フルーツパーク内のレストハウス「フルーツパークテラス」だ。ここでは季節ごとに育てられた新鮮なフルーツを使ったスイーツを味わえる。また、「マルシェ」では旬の果物や野菜、加工品、お土産などを販売しており、スーパーよりもお得に新鮮な野菜や果物が手に入るのでぜひ立ち寄ってみよう。
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プロフィール
土庄雄平(とのしょう・ゆうへい)
1993年生まれ、愛知県豊田市出身。会社員として働くかたわら、フリーの山岳自転車旅ライターとして活動する。春は日本アルプス山麓に咲く桜、夏は清流や滝の涼、秋は白山の紅葉、冬は東海地方の雪山に広がる霧氷と、四季折々の山の表情を求めて旅を続ける。ホーム山域は両白山地や阿智セブンサミット。離島の山や山奥にたたずむ秘湯も好む。いつか我が子と共に山登りを楽しむ日を夢見ている。
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