奥深い山々に紅葉が映える南アルプス南部エリア【紅葉コースガイド2025】
南アルプス南部は、北部と比較するとアプローチの手段も限られており簡単には行けないが、その奥深く山々には独特の魅力があふれている。このエリアに精通する岸田明さんが絶景の紅葉ルートを紹介する。
文・写真=岸田明
目次
ダム湖の青と輝く黄葉を眺める絶景の山 鳥森山(とりもりやま)
南アルプス/1571m
紅葉の見頃 11月上旬~11月中旬
鳥森山は南アルプス南部の登山基地・椹島から往復3時間かからずに登れる山で、椹島早着の場合、翌日からのハードな登山の足慣らしとして最適な山である。山頂までは樹木の変化を楽しめ、また山頂からは上河内岳(かみこうちだけ)から悪沢岳の展望が開けている。大井川東俣林道はバスで通り過ぎる登山者が多いが、長い河川沿いの黄葉として日本で十指に入る名所で、紅葉シーズンには椹島から歩いて下る登山者も多い。椹島から赤石渡の南、破風岩(はふういわ)までが谷筋が狭く紅葉を間近に楽しめ、特にコバルトブルーの赤石ダムと黄葉の鳥森山とのコントラストは筆舌に尽くしがたい。
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プロフィール
岸田 明(きしだ・あきら)
東京都生まれ。中学時代からワンゲルで自然に親しんできた。南アルプス南部専門家を自認し、今までに当山域に500日以上入山。著書に『ヤマケイアルペンガイド南アルプス』(共著・山と溪谷社)、『山と高原地図 塩見・赤石・聖岳』(共著・昭文社)のほか、雑誌『山と溪谷』に多数寄稿。ブログ『南アルプス南部調査人』を発信中。山渓オンラインに記事多数投稿。また最近は四国遍路の投稿が多い。
四国遍路の記事:https://www.yamakei-online.com/yama-ya/group.php?gid=143/こちらの連載もおすすめ
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