光輝く氷の花を見に行こう! 西日本の霧氷の名山ガイド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

冬が到来し、気温が氷点下に下がるようになると、山の木々は梢に白い氷をまとって輝く。冬のハイキングの楽しみのひとつ、霧氷や樹氷の季節の到来だ。霧氷は風と霧、寒さの3つの条件がそろうと発達する。また、真冬でも気温が上がると一気に溶けてしまうので、天気予報をしっかりチェックして計画しよう。日帰りで登れる山を中心に、西日本の霧氷の名山を紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=カズにゃん(くじゅう連山・御池)

目次

修験道と毎日登山の山で霧氷を見る 金剛山(こんごうさん)

大阪府・奈良県/1125m

修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が建立した金剛山転峰輪寺(こんごうさんてんぽうりんじ)があることから金剛山と呼ばれるこの山は、年間を通じてハイカーでにぎわう。毎日登山を日課にする人もおり、15年にわたって連続登山を続けた記録もある。複数ある登山コースのうち、千早本道(ちはやほんどう)コースはよく整備されて歩きやすいので、冬にもよく登られている。積雪が少ないときでも、気温が下がれば霧氷を見ることができる。

金剛山の霧氷(写真=K-TAN)
金剛山の霧氷(写真=K-TAN

スタートはバス停のある金剛登山口。登り出しは雪がなくても、山頂付近には積雪があることも多いので、アイゼンやチェーンスパイクを携行したい。よく整備されたコースなので歩きやすいが、踏み固められた雪の上でスリップしないよう慎重に歩こう。

登山者でにぎわう冬の金剛山(写真=K-TAN)
登山者でにぎわう冬の金剛山(写真=K-TAN

MAP&DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数:日帰り
コースタイム: 3時間46分
行程:金剛登山口バス停・・・千早城跡・・・分岐・・・五合目(のろし台跡)・・・五合目(のろし台跡)・・・分岐・・・千早城跡・・・金剛登山口バス停
総歩行距離:約5,300m
累積標高差:上り 約871m 下り 約871m
コース定数:16
アドバイス:登山口へは南海電鉄の河内長野駅前から南海バスで約30分。
2 3 4 5 6

目次

今がいい山、棚からひとつかみ

山はいつ訪れてもいいものですが、できるなら「旬」な時期に訪れたいもの。山の魅力を知り尽くした案内人が、今おすすめな山を本棚から探してお見せします。

編集部おすすめ記事