光輝く氷の花を見に行こう! 西日本の霧氷の名山ガイド

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冬が到来し、気温が氷点下に下がるようになると、山の木々は梢に白い氷をまとって輝く。冬のハイキングの楽しみのひとつ、霧氷や樹氷の季節の到来だ。霧氷は風と霧、寒さの3つの条件がそろうと発達する。また、真冬でも気温が上がると一気に溶けてしまうので、天気予報をしっかりチェックして計画しよう。日帰りで登れる山を中心に、西日本の霧氷の名山を紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=カズにゃん(くじゅう連山・御池)

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霧氷に飾られたブナ林を行く 高見山(たかみやま)

奈良県・三重県/1248m

霧氷の山として三峰山と並んで人気なのが高見山。台高(だいこう)山脈の北端に、すっきりと美しい姿でそびえる特徴的な山だ。こちらも榛原駅から臨時運行の霧氷バスがあり、大阪方面からアクセスしやすいのも人気の理由だろう。

曽爾の奇峰・兜岳と鎧岳を遠望する(写真=うめぞー)
曽爾の奇峰・兜岳と鎧岳を遠望する(写真=うめぞー

マイカーの場合はたかすみ温泉を起点に往復することが多いが、バス利用の場合は終点の高見山登山口からスタートし、たかすみ温泉に下山する。登山口から尾根を登って地蔵尊と鳥居の立つ小峠へ。尾根をそのまま登り詰めてもいいが、ここでは一度林道に出て再び登山道に入り、大峠(高見峠)を経由するコースを紹介しよう。大峠からはなかなか手強い登りになるが、霧氷を楽しみながらマイペースで行こう。避難小屋と高見神社のある山頂では大展望が待っている。

山頂の高見神社(写真=うめぞー)
山頂の高見神社(写真=うめぞー

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 5時間48分
行程:高見山登山口・・・小峠・・・高見峠・・・高見山・・・平野分岐・・・高見杉避難小屋・・・たかすみ温泉
総歩行距離:約8,100m
累積標高差:上り 約957m 下り 約949m
コース定数:21
アドバイス:霧氷バスは三峰山と同様、榛原駅から運行している。事前予約制。
奈良交通「霧氷バス」:https://www.narakotsu.co.jp/temporary/muhyou/
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